凸版印刷株式会社は、遠隔地にいる人と体験を共有できるウェアラブルデバイス「IoANeck(IoAネック)」を2019年9月に開発。以降、さまざまなシーンで試験利用され、このたびついに製品化した。
そして、「IoANeck」と「IoA仮想テレポーテーション」技術を組み合わせ、簡単に遠隔体験サービスを導入できる「IoA遠隔体験サービスパック」の提供を開始。ニューノーマルに対応した新たな遠隔体験を実現していく。
遠隔地から細かい指示ができる
「IoANeck」は、現地で体験する人が首にかけて使用するデバイス。1台で複数拠点とつながり、デバイス前面に搭載された端末から映像やコンテンツを送受信できる。遠隔地のユーザーは、装着者が見たり聞いたりしたものをよりリアルに体験することが可能となるようだ。
また、遠隔地のユーザーはコントローラーを通じた「IoANeck」の振動・発光や、「IoANeck」の画面に表示する矢印などのアイコンで装着者に進行方向や向きの指示を出すことがでるという。さらには、遠隔地から「IoANeck」のカメラを操作し、写真撮影もできるとのこと(写真はクラウド共有)。
なお、「IoANeck」は多言語対応で言葉の壁を越えた遠隔体験を実現するという。
「IoANeck」×「IoA仮想テレポーテーション」
そんな「IoANeck」と「IoA仮想テレポーテーション」技術を組みあわせ、より臨場感のある遠隔体験を簡単に導入できるサービス「IoA遠隔体験サービスパック」が誕生した。
IoA(Internet of Abilities:能力のネットワーク)とは、人間とテクノロジー・AIが一体化し、時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化することを実現する未来社会基盤のことだ。
同社は、IoAを提唱した東京大学大学院情報学環 暦本純一教授との共同研究の成果をもとに、自分がそこにいるかのような感覚で遠隔体験を可能にする技術「IoA仮想テレポーテーション」を開発。2019年4月より企業向けにさまざまなサービスを提供している。
そしてこのたび、「IoA遠隔体験サービスパック」をサブスク形式で提供開始。「IoANeck」1台と遠隔体験用クラウド5ユーザーアクセス権、運用サポート・保守サービスなどがセットとなったサービスとなっている。導入シーンとしては、企業ショールームの見学やイベントへの出展、工場見学やそこで実施するライブコマース、現地確認が必要な企業視察・監査などを想定しているようだ。
- Original:https://techable.jp/archives/151265
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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