素人がガンプラに初挑戦!超巨大「シャアザク」にLEDライトを仕込んでみた!

ガンプラ40周年で湧いた2020年。さまざまなところで、ガンプラ関係の記事を見かけました。&GPでもいろいろ紹介してきましたが、ふと我に返ると、「そういえば、今までちゃんとガンプラって作ったことあるかな?」と。

記憶を辿ると、小学生の頃に一度作った記憶があるが、それ以降はない。&GPのホビー担当としてはいかがなものか。幸いにもまだこのことは上司には知られていないし、せっかく"イエナカ時間”が増えたことだから、自分でも作ってみるかと奮起。それに、ただ作っただけではなく、ちょっとアレンジしたモノを作ってみたら、(なんちゃって)実績になるじゃないか! そんなわけでいざお店へ。ズラリと並ぶガンプラをみて、どれを作るか迷っていたら、展示されているモデルで一際存在感を放つモデルがあった。「シャアザク」だ。

おそらく、プロが作ったのであろう。ウェザリングもデカールの貼り方も、雑誌やWebサイトで見るようなものばかり。そして何より気に入ったのが、モノアイ(目玉)が光っていること。おそらくLEDライトを仕込んでいるんだろう。

「これ、自分でも作れるのかな?」

いやいや、全長20cm前後のモデルにLEDライトを仕込むなんて、相当技術がないとできないでしょ! でも、デカいモデルならもしかしたら、埋め込みとかもすんなりできるんじゃない?

とにかくデカい「シャアザク」を探していたところついに見つけました! 「MEGA SIZE MODEL 機動戦士ガンダム MS-06S シャア・アズナブル専用ザクII 1/48スケール」だ。全長はなんと40cm近く。多分だけど、こんなにでかいガンプラはおそらく見たことはない。

これなら自分でもモノアイが光るシャアザクが作れる(かも)! そして、「僕、ガンプラにLED入れたモデルを作ったことありますよ〜」と編集部内でドヤれる! ってことで、ガンプラ未経験者が無謀にも光るシャアザク作りに挑戦してみました。

■箱もパーツも全部デカい!ビッグサイズのシャアザク

▲右下にあるのがiPhone SE2。どんだけデカいのさ(笑)

というわけで、素人が無謀なチャレンジをするわけですが、まずは簡単にキットの紹介。用意したのは、2010年12月24日に発売された全長365mmという巨大な「シャア専用ザク」。メガサイズモデルシリーズでは「量産型ザク」や「ガンダム」なんかも発売されています。

▲パーツはデカいけどランナーに書かれた文字は小さかったので、付箋でわかりやすくした。以前プラモの達人・長谷川迷人を取材した時に教わったテクニックだ!

デカいからパーツ数も多いかと思いきや、そうでもなかった(と思う)。ひとつひとつが大きいので、全体的なパーツ数は少ないほうだと思います。これなら、不器用な自分でもちゃんと作れるかも? さて、今回はガンプラ制作の工程はメインではないのでサクサク行きましょう。

▲両足だけで1/100サイズのガンプラくらい

説明書通りに進行し、徐々に組み上がっていく脚部、腰、胴体。パーツができて組み合わせていくたびに「でけ~な」なんて独り言を漏らしつつ、徐々に完成が見えてきます。

▲今回の主役?ともいうべきザクヘッド。かっこよくしてやるからな!

作業開始から2時間半(くらい)。素組みだが超巨大シャアザクが完成! でけーよ!!

迫力があってかっこいいから、このまま飾っても十分絵になりそう。しかし、ここで満足してはいけない。今回の目的はLEDライトを仕込んで「モノアイ」を光らせること。

■100円のLEDでモノアイを光らせていく!

用意したのはダイソーの「ワイヤーライト(75cm)」。LR44電池3つで点灯するライトです。使うのは「点灯タイプ」ですが、「点滅タイプ」もあるそう。電池を入れる場所が「コルク栓風」となっているので、まずはこいつの処理から。とにかく必要最低限のところだけを残して、削っていきます。

▲上下左右、あらゆるところを削ってだいぶスッキリしました

電池パックとスイッチのみになったら次は埋め込む場所を考えます。誰に見せるというわけではないのが、やはりスイッチやケーブル類はできるだけ見えていないほうがいい。背面に3倍早く動きそうなバーニアを搭載したバックパックがあるので、この中に入れてみることに。

意外とすんなり入った。え、これでいいの?

▲中を加工しないとちゃんとしまらず

よくはなかった。入ったとはいえちゃんと本体と接続できず。中も加工していくわけですが、とりあえず、バックパックに電池ボックスを入れた時に邪魔になりそうな部分をカット! 入れてみけどまだちゃんと閉まらない。なので、本体側の突起部分もカット!

▲LEDライトのためなら不要なものは大幅カット!

内側は見てくれが悪くても、外側がスッキリしていればいいのだ、と自分に言い聞かせ、邪魔になりそうなところをガンガン削っていきます。

色々削った結果、電池ボックスは綺麗に収まりました。スイッチは、内側に入れてしまうと点灯するのが大変なので、いったんバックパックの外に。最終的にどこに置くかを考えます。

▲ライトを入れただけで雰囲気がグッと変わる

一番の難関である電池ボックスの収納が終われば、あとはケーブルをモノアイまで届かせる方法を考えるだけ。こちらも、やっぱり後ろにケーブルがちょろって出ているのはカッコ悪いので、本体の内側を巡らせて頭部まで持っていきます。

▲ケーブルをちょっと束ねるだけで全て収まったので、頭部の加工はなし。これは助かる。

頭部まで届いたら、次にLEDライトの色を選びます。そのままだと白色なので、LED部分に蛍光ペンで色付。赤かピンクか、どちらにしようかな…。まあ赤ですよね。色も決まったことで、あとは大きな加工はなし。LEDが長かったので不要な部分をカットして、あとはモノアイの奥に入れたら完成。ついに出来たぞ!

■墨入れして仕上げ

▲スイッチは一番見えにくいバーニアの下に

今回の目標である「シャアザクのモノアイをLEDで光らせる」とうミッションは無事クリア! やっぱり、サイズが大きいモデルを選んだおかげで難しい加工がなく済んだのが良かった。せっかくLEDを組み込んだので、墨入れなどして、見栄えよくしていこうと思います。

人生初墨入れ。やり方は説明書に書いてあったけど、はたしてこれが正解なのか。ちょっと不安、でも無事必要箇所に墨入れを無事終えたので、ここで終了! 続いてデカールなんですが…。

▲説明書どおりにやってもなぜかこうなってしまう。いきなり水転写式は素人には早かった…

水転写式のデカールもやろうとしたんですが、ダメでした…。うまく貼れない、綺麗にはがれない、場所を移していくうちに破けて、切れ端がどこかにいく。比較的サイズのデカいデカールですら、まともに貼れなかったので、今回は諦めました。プラモ素人の自分にとっては、LED仕込むより難しい…。

▲右足につけるパイプの接合部がぱっきり。しかも一度だけでなく、2~3回折れてしまった。力加減で大事だというのをよく学びました

なにはともあれ無事(?)完成。途中、無理にパーツを外そうとしたら折れてしまい、慌てて接着剤を買いに行く、なんてトラブルも発生しましたが、なんとかここまでたどり付きました。

そしてスイッチオン! めっちゃくちゃかっこいい(デカールがないのはおいといて)! こういうのを一個作ると、今度はちゃんとデカールにも貼れるようになりたいし、ウェザリングやジオラマにも挑戦したくなりますね!

*  *  *

今回、ホビー担当としては遅いかもしれませんが、初めてガンプラを作りました。作っている最中は夢中になってしまい、時間が経つのも忘れてしまうほど。最初から最後まで、スムーズではありませんでしたが、これは今後、ハマってしまうかもしれませんね。そして、完成した姿をみると、綺麗にデカールを貼れなかったのは悔しいですね。だって難しそうなLEDライトをつけるって目標はクリアしたとはいえ、最後の仕上げが出来ていないんだから。今後は、まずデカール貼りの練習ですね(笑)。今回使わなかった(技術がなくて使えなかった)デカールが残っているので、まずはそれで練習して、次のガンプラ作りに生かしてみたいと思います!

いや〜、それにしてもモノアイが光るシャアザク、かっこいいな〜。これで「僕、ガンプラにLEDを仕込んだシャアザク作ったことありますよ〜」って編集部内でドヤっても問題ないですね(たぶん)!

(C)創通・サンライズ

<写真・文/野田博記(&GP)>

 

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