凸版印刷株式会社は、ARを活用し、サイネージ上で芸能人やキャラクターなどとのリアルな記念撮影ができる「WithShot(ウィズショット)」を開発。2020年3月より一部のソフトバンクショップへ、10月よりイベント施設や商業施設へ提供を開始している。
そしてこのたび、「WithShot」のような撮影体験がスマートフォン上でできるサービス「WithShot Lite(ウィズショットライト)」を開発。2021年4月5日より楽天グループ株式会社が運営する「楽天ブックス」にて導入されている。
スマホでできる体験型PR
「WithShot Lite」は、まるで芸能人やキャラクターと一緒に撮影したかのような写真を生成することが可能。撮影した写真はそのまま保存し、SNSなどで共有することもできる。この「WithShot Lite」を活用すれば遠隔地での体験型PRが実現するという。もし、スマートフォンひとつで実現する体験型PRであれば、リアルの場に足を運べない層へのアプローチも期待できるだろう。
また、シリアルコードによる回数管理機能もポイント。シリアルコードで利用者・回数を限定した特典コンテンツを提供することで特別感を創出できれば、販売促進につながるかもしれない。
同サービスは、すでに「楽天ブックス」にて導入済み。4月9日9時59分までの期間に「楽天ブックス」で1回3,000円以上(税込)注文すると、楽天グループの公式キャラクター「お買いものパンダ」の5種類のデジタル写真フレーム(デジフォト)が購入者特典としてダウンロードできるシリアルコードが付与されるようだ(購入前にエントリーが必要)。
「WithShot」の臨場感
ここで改めて、「WithShot」について少し紹介しておこう。
先述の通り、芸能人やキャラクターなどとリアルな写真撮影ができるサービス。2021年2月には、スポーツ×テクノロジーの展示会「Japan Sports Week 2021」にも出展されるなどスポーツシーンでも注目されているようだ。
そんな「WithShot」と「WithShot Lite」との大きな違いは人物やキャラクターの登場シーン。「WithShot」では、ユーザーが選んだ人やキャラクターは歩きながらフレームインしてくるというのだ。「WithShot」内にある人物・キャラクターの組み合わせは自由で、複数人との撮影を選択すれば、選んだ順番に動画でフレームインし、自分の好きな人やキャラクターがユーザーの周りに集まってくる。この演出により、静止画フレームを使った撮影に比べ臨場感は高まるだろう。
もちろん、キャラクターなどのアニメーションや静止画コンテンツのほか、音声発信やBGMにも対応し、ニーズにあった演出を提供するという。
撮影後には、サイネージに表示されるQRコードを読み取るか、メールアドレスにダウンロード用のメールを送付してもらうか、その場でプリントし持ち帰るかを選ぶことが可能。なお、会場の大画面に表示することもできるという。
こうしてみると、「WithShot」に比べて「WithShot Lite」がかなりライトな気もするが、「WithShot」のリアルな会場でしか体験できないという点をカバーする、非接触ニーズに対応したニューノーマル時代らしいサービスといえるだろう。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/152206
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
Amazonベストセラー
Now loading...