アウトドア系カスタムが魅力のキャンピングカー5選

数年前からキャンピングカー人気はとどまるところを知らない状況。さらにコロナ禍によって、密を避けて旅を楽しみたいと、人気に拍車がかかっています。

そんな中、4月2日~4日に幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2021」。203台もの車両が展示され、感染対策を行いながら2万4000人を超えるアウトドアフリークが集まりました。

キャンピングカーといえば、限られたスペースにさまざまなアイデアで機能的な居住スペースを生み出しているのが特徴。一方で、外観はベース車両から手が加えられていない、どちらかというと地味な雰囲気だったり…。

ところが今回のショーでは、昨今のアウトドアテイストを盛り込んだカスタムブームを反映したキャンピングカーが目立っていました。

そんな物欲を刺激するアウトドアカスタムなキャンピングカーを5台紹介します!

 

1. TOY-FACTORY「BADEN Casa Homestyle Edition」(635万円〜)

2020年キャンピングカー・オブ・ザ・イヤーで大賞を受賞した、トヨタ ハイエーススーパーロングをベースにしたバンコンバージョン。車内で過ごす時間をより快適にするために、ナチュラルで温かみのある素材を多用したモデルです。

リアに常設ベッドを備え、キッチンには美濃焼のタイルを配置。そしてシートとベッドには尾州織物のファブリックを採用するなど、上質な雰囲気に。フロアは国産ヒノキを使ったフローリングになっています。

リビングでは5人がくつろげるようになっていて、シートをベッドにすることも可能。これにより乗車人数7人、就寝人数5人というスペックを実現。

この展示車両は『情熱大陸』で紹介されたTOY-FACTORY代表取締役の藤井昭文氏が実際に乗っているもの。バンパーやモールのフェンダー、マッドテレーンタイヤなどでヘビーな雰囲気に仕上げられていました。

>>TOY-FACTORY

 

2. WORKVOX「SEDONA TYPE III」(413万500円〜)

4ナンバー登録の車中泊仕様車であるセドナタイプIII。バンならではの無骨さを楽しもうと、ベースのハイエースは人気のスーパーGLではなくDXを使用しています。

リアクオーターのガラスを取り外し、FRP製のフィックスウィンドウを装備して、パネルバンのようなイメージに。これはデザイン上のアクセントだけでなく、冬場の断熱性も向上していると言います。そして室内側には専用ボードを設置することで、好きな場所にビスが打てるように。このボードを使ったDIYで、自由に車内をアレンジできます。

ベーシックなセドナはハイエース顔ですが、オプションの丸型ライトを装着すると一気にクラシカルな雰囲気に。ほかにもルーフトップテントやラダー、サイドオーニングなど、雰囲気を高めるオプションも多数用意されています。

インテリアデザインはシンプルで、天井にはレッドシダー、引き出しなどにはブラックウォールナットを使用して温かみのある車内を演出。バックドアを開けたところにはアウトドアでの使い勝手に優れた引き出し式のテーブルが設置されています。シート地は8色から選ぶことができます。

>> WORKVOX

 

3. フレックスドリーム「FD-BOX 7 改 vanlifeコンセプト」(930万6582円)

ランドクルーザー/ハイエース専門店として知られるフレックスドリームのカスタムパッケージ“FD-classic”は、200系ハイエースを丸目にして、インテリアもクラシックな雰囲気を持たせた1台。

FD-BOX 7 改 vanlifeコンセプトは、フレックスドリームとWORKVOXがタッグを組んで開発した“車中泊できる街乗り仕様車”をコンセプトにしたライトキャンピングカー。マットブラウンにラッピングされたボディが独特の雰囲気を醸し出しています。

インテリアは幌布と栃木レザーのコンビネーション。テーブルには温かみのある無垢材が使われています。

リアのベッドは荷物量に応じて2段階で高さ調整できるようになっています。センターテーブルを外すとセカンドシートとベッドがフルフラットになるので、広いベッドでゆったり寝たい人にもオススメです。

>> フレックスドリーム

 

4. ダイレクトカーズ「リトリート」(505万760円)

移動できる趣味の部屋をコンセプトにした、ダイレクトカーズが手がけるヴィンテージシリーズ“リトリート”。この名前は“隠れ家”を意味しています。ハイエースのスーパーロング、ワイドミドル、標準ボディでそれぞれ異なる仕様を用意。写真は標準ボディの5ドア仕様。

アメリカンヴィンテージを彷彿させるウッドデカールを車体周囲に施し、ノスタルジックな雰囲気を演出。ステアリングやシフトノブもウッド仕様になっています。マットブラックのバンパーガードでタフさが強調されているのもポイントです。

常設ベッドの下にはスライドテーブルが。ベッドマットを外に出して付属の脚を取り付ければチェアとして使用することも可能。

室内のサイドパネルとルーフには本物の木を使用して、山小屋のようなイメージに。運転席側にはプルダウンテーブルがついているので、ここで食事や趣味を楽しめます。ワーケーションのベースとしても使えそう。ファミリーというよりも1人プラスαで楽しむことに特化したリトリート。こんなクルマがあると趣味の幅が広がりそうです。

>> ダイレクトカーズ

 

5. RV LAND CONCEPT「Trip Top」(96万8000円)

会場で異彩を放つジープラングラーアンリミテッドを発見! ハイエースやミニバンにポップアップルーフを架装した車中泊仕様車は一般的になりましたが、ついにラングラーにもポップアップルーフがつくように!

実はこれ、3代目となるJK型ラングラーアンリミテッドのフリーダムトップ(脱着式ハードトップ)を外し、そこにTrip Topをつけたもの。だから大掛かりな加工は必要ありません。ポップアップルーフの床面は4分割のマットレスになっていて、シェードはジッパー式で簡単にフルオープンにもできます。ルーフトップはセブンスリットをイメージしたデザインで、ジープをリスペクトしていることが伝わります。

ルーフ格納時は言われなければTrip Topをつけているとわからないほど自然なシルエットに。しかもルーフキャリアの設置もできます。ベースカラーは黒になりますが、ボディカラーと同色塗装も可能とのこと。JK型ラングラーの中古車はなかなか値落ちせず相場は高めで推移しています。それでもこんなアフターパーツで自由な空間が手に入るなら、安い買い物になる!?

>> RV LAND CONCEPT

 

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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