NVIDIAがArmベースのCPU「Grace」発表~現行システムの10倍の性能

NVIDIAのGraceの画像
 
NVIDIAが同社の年次プライベートカンファレンスである「GTC 2021」において、新しいデータセンター向けCPUである「Grace」を発表しました。現行システムの10倍の性能を発揮するとされる高性能CPUです。

巨大なAIモデルの学習時間を1/10に短縮

Grace人工知能(AI)データセンター向けに設計されたArmベースのCPUです。
 
「Grace」というコードネームはアメリカの計算機科学者であるグレース・ホッパーにちなんで名づけられています。
 
NVIDIAによると、1兆パラメータという非常に複雑なAIモデルを学習するのに要する時間が、現行のx86ベースのシステムであるNVIDIA DGX A100では1ヶ月かかるのに対し、Graceベースのシステムではわずか3日で終わるとのことです。
 
これをもってNVIDIAGraceベースのシステムが現行システムに対して10倍の性能を発揮するとしています。

2023年からGrace採用のデータセンターが稼働予定

Graceの製造委託先はまだ不明ですが、NVIDIAによると5ナノメートル(nm)プロセスで製造され、2023年に市場に投入される予定だそうです。
 
すでにスイス国立スーパーコンピューティングセンターとアメリカエネルギー省ロスアラモス国立研究所がGraceを採用したデータセンターを2023年から稼働する予定となっています。
 
また、2025年にはGraceの次世代版であるGrace Nextも投入予定です。
 
NVIDIA Graceなどのロードマップ
 
Armに関しては、NVIDIAが4兆円以上の資金で買収しようとしています

 
 
Source:NVIDIA via ANANDTECH, The Verge, クラウドWatch
(ハウザー)


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