株式会社バイオームが提供する、いきものコレクションアプリ「Biome」は、2019年4月に正式リリースされ、2020年12月にユーザーからのいきもの発見情報が100万投稿を突破。これを受け、記念イベント「バイオーマーランド」を開催すべく、2021年1月から2月にかけてイベント内で実施するクエストのアイデアを一般募集していた。
結果、100件以上のクエストのアイデアが寄せられ、厳選された25個のクエストを実装。4月10日~5月31日の期間で「バイオーマーランド」を開催中だ。
「Biome」とは?
同アプリには、国内のほぼ全種(約9万種)の動植物が収録され、名前判定AIが撮影場所・時期・形状などからスマートフォンのカメラで撮影したいきものを判別するというもの。ユーザーは、撮影したいきものを「図鑑」にコレクションしたり、アプリに投稿したりできる。また、「地図」「タイムライン」「クエスト」といった機能があり、いきものを見つける楽しさを体験できる仕組みもポイントだ。
投稿されたいきものデータは、必要に応じて保護団体や研究機関などに提供し、生物多様性保全の基盤情報としての役割も果たしているという。
これまで同アプリを活用した生物多様性の調査が何度か実施されてきた。例えば、R東日本・JR西日本・JR九州エリアでの「バイオームランド」や、大阪府立環境農林水産総合研究所とともに行った「在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?」の配信、環境省と連携した「気候変動いきもの大調査(冬編)」などがある。
クエスト紹介!
そんな「Biome」の投稿100万件突破を記念するイベント「バイオーマーランド」が現在開催中。
ユーザーは、配信されているクエストのテーマに沿ったいきものを見つけ、撮影・投稿するとクエストクリアとなるゲーム性の高いイベントだ。クエスト達成数に応じてアプリ内で特別なバッジがもらえるという。では、配信中の25個のクエストのうちいくつかを見てみよう。
人気映画のタイトルをもじった「カメン・イン・ブラック」は、クサガメとミシシッピアカミミガメが撮影対象のクエスト。この2種のカメのオスは成熟すると黒化することがあるらしく、特徴的な模様がなくなり、ほかの種類と見間違われることもあるという。エージェント気分で集団で甲羅干しをしているなかに紛れているかもしれない2種を見つけてみようというものだ。
9種類のギンポが対象となっている「ミッション・ギンポッシブル」もユニーク。死後硬直でカチカチになることから「銀宝」と呼ばれ、現在では「ギンポ」といわれている魚を見つけるのがミッションだが、どうやらかなり素早いようだ……。
「春に採れる美味しい野草たち」は、6種類の植物を探すクエスト。スギナ(つくし)・ゼンマイ・ワラビ・ヨモギなど野山の豊かさを感じることができる山菜を探してみようというものだ。
ほかにも、「春のトゲトゲ選手権」や「春の渚に、潮干狩り」、「普通種なのに投稿の少ない植物(市街地)」など気になるクエストがたくさんあった。外へ出て、普段見ない場所を観察しながら春を感じるのもいいかもしれない。
アプリダウンロードはこちら。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/152745
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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