Coinbaseが直接上場の基準価額を1株あたり250ドルとし時価総額7兆円超に跳ね上がる

米国最大の暗号資産取引所であるCoinbaseが、その直接上場の基準価額を1株あたり250ドルに設定した。最新のSEC提出書類によると、同社の完全希釈後の株数は2億6130万株で、評価額は653億ドル(約7兆1110億円)になる。同社の最新のS-1/A文書による単純株数196,760,122(1億9676万余)では、Coinbaseの価値は492億ドル(約5超3580億円)とやや細くなる。

どちらの株数を使って計算しても同社の価値は、2018年の80億ドル(約8710億円)を大きく上回る。

同社の直接上場基準価額の発表直後には「もっと安くてもいい」という声が多かった。Coinbaseは新株発行で株を売ってはいないため、その株価が急上昇してもベンチャーキャピタルから責められることはないが、でも設定した基準価額が、同社の価値の保守的すぎる予想に対する反応なら、ややユーモラスではある。

いずれにしても、同社の非上場時からの投資者にとっては大当たりだ。およそ4年前の2017年には、CrunchbaseのデータによるとCoinbaseの価値はわずかに16億ドル(約1740億円)だ。そのときのラウンドの投資家や、もちろんもっと初期からの資金調達に対しては、1株250ドルの株価はそのときの彼らの出資額の約40倍に相当する。

Coinbaseの直接上場は、同社が2021年第1四半期決算報告の初見を発表したときギアがトップに入った。そのときTechCrunchは、同社の最近の成長は驚異的で、売上は2020第4四半期の5億8510万ドル(約640億円)から、2021年の最初の3カ月は18億ドル(約1960億円)にスケールした、と報じた。その新しい数字は、すでにホットな企業の上場デビューにさらに火をつけた。

今度のCoinbaseがどれぐらいから始まり、どこまで企業価値が高くなるか、この際、賭けてみよう。すごい見せ場になるだろう。

関連記事:上場間近のCoinbase、絶好調の2021年第1四半期決算を読み解く

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:Coinbase新規上場暗号資産

画像クレジット:Steve Jennings/Getty Images

(文:Alex Wilhelm、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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