Googleは、制作に膨大な時間と高度な技術を要する3次元・コンピュータアニメーションを民主化しようとしている。Google Researchとチェコ工科大学、ETHチューリッヒおよびワシントン大学のコラボによって開発された「Monster Mash」は、簡単なスケッチを、動きのある立体的なアニメーションに変換してくれる。
直感的にアニメーションが制作できる同ツールはSIGGRAPH Asia 2020にて発表されたもの。現在デモサイトが公開されていて、誰でも利用できる状況だ。完成したアニメーションは、OBJ形式、glTF形式でのファイルのエクスポートが可能になっている。
3ステップでアニメーションが完成
Monster Mashでは、スケッチ領域をつなぎ合わせて膨らませることで3Dモデルを作成する。スケッチするだけで立体的な3Dモデルが完成し、ここに動きを制御する起点の制御ポイントを打つ。
次に、3Dモデルをつまんで動かし、これを記録することでアニメーションにする。制御ポイントの動きはどんどん重ねて記録していけて、同時に複数のパーツが動くアニメーションが完成する。
リアルタイムで3Dモデルを動かせる
同ツールでは、3次元・コンピュータアニメーションにおけるモデリング、リギング、デフォーメーション、アニメーションといったステップを、1つのプロセスに組み合わせることに成功している。
モデルをリアルタイムで操作する際に、制御ポイントに沿って変形させつつ、パーツが交差しないような視覚的な処理が必要。2次元形状の変形手法「as-rigid-as-possible(ARAP)」を階層化した「ARAP-L」なるアプローチで、これを実現しているようだ。
Monster Mashはオープンソースとなっていて、デモサイトのほかに、SIGGRAPHのプレゼンテーションや論文で詳細が確認可能だ。
参照元:Monster Mash: A Sketch-Based Tool for Casual 3D Modeling and Animation/ Google AI blog
- Original:https://techable.jp/archives/152889
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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