Apple Music、再生1回あたりのアーティストへの報酬額はSpotifyの2倍

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Appleの運営する音楽ストリーミングサービスApple Musicは、再生1回につきアーティストに1ペニー(約1.5円)をアーティストに対して支払っていることが、Appleの公開した資料から判明しました。

Spotifyは無料サブスクリプションでより多くの再生数を獲得

Spotifyは先月、同社の音楽ストリーミングサービスがどのように音楽業界に支払いを行っているかを一部明記した資料を公開しましたが、AppleもApple Musicの支払い状況を明らかにしました。
 
The Wall Street Journalによれば、Apple Musicは1再生あたり1ペニー(約1.5円)の支払い構造になっており、Spotifyのアーティストへの報酬額の約2倍に達するとのことです。
 
Spotifyは再生1回あたり平均で3分の1ペニー〜0.5ペニーを支払っていますが、無料サブスクリプションの選択肢があるおかげで、より多くの再生数を稼いでいます。一方Appleは、すべての支払いを有料サブスクリプションでまかなっています。

Apple Musicは1再生あたりの支払額が同じ

Appleは2019年6月時点で、Apple Musicの登録者数が6,000万人を突破したと発表しました。一方、Spotifyの有料会員登録者数は1億5,500万人で業界をリードしており、無料会員を合わせたアクティブユーザー数は3億4,500万人に上ります。
 
「ストリーミングのロイヤルティーに関する議論が続いていますが、価値を共有することが大切だと考えています」と、Appleは声明の中で記しています。Appleいわく、「すべてのクリエーターに同額の報酬を支払うこと」「1曲の再生に同じ価値があること」「クリエーターは自身の楽曲を取り上げてもらうために決して支払う必要はないこと」の3点を重要視しているとのことです。

サブスクリプション収益の52%がレーベルへ

再生1曲あたり1ペニー支払われるといっても、アーティストはApple Musicから直接支払われないため、直接1ペニーがアーティストの懐に入ることはありません。通常ストリーミングサービスは、レーベル、出版社、配給者など、楽曲の権利保有者に支払われ、契約状況に応じて最終的なアーティストへの支払額が決定されます。
 
WSJによると、Appleサブスクリプションで得た収益の52%をレコードレーベルに支払っており、1ドルあたり52セントに上るとのことです。一方、Spotifyは収益の3分の2を権利保有者に支払っており、そのうち75%〜80%がレーベルに支払われ、1ドルあたり50セント〜53セントの計算になるとされています。
 
 
Source:The Wall Street Journal via MacRumors
(lexi)


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