これまでのアフリカのスマートフォン市場はSamsungが強く、単一ブランドとしては首位を保ってきました。しかしながら、2020年に初めてTECNOがSamsungを抜きシェア首位に躍り出ました。Appleは1%という低いシェアにとどまっています。
単一ブランとして初めて首位に立ったTECNO
TECNOはItel、Infinixとともに、Transmission Holdingsのスマートフォンブランドの1つです。
調査会社のCounterpointによると、2020年のアフリカ市場におけるスマートフォンシェアランキングにおいて、TECNOは18%のシェアで首位に躍り出ました。
これまでもTransmission Holdingsとしてはアフリカ市場でシェアトップでしたが、単一ブランドがSamsungを抜いたのはこれが初めてとのことです。
Samsungは年初におけるサプライチェーンの混乱などにより、すべての価格帯でシェアが後退しています。しかしながら、アフリカの複数の市場で新型スマートフォンのGalaxy Aシリーズを発売しており、今後状況は好転する見込みです。
Huaweiは2020年第1四半期(1月~3月)から第3四半期(7月~9月)までは好調でしたが、第4四半期に出荷台数が大幅に減少しました。これは、アメリカからの制裁により部品の調達ができず、新モデルの発売に影響を与えたためだと考えられます。
平均販売価格は依然として低い
Appleは、2019年に引き続き、2020年も1%という低いシェアにとどまっています。これはアフリカにおけるスマートフォンの平均販売価格が原因と考えられます。
Counterpointによると、アフリカ市場ではスマートフォン出荷台数の80%が200ドル(約21,627円)以下となっており、500ドル(約54,070円)以上のスマートフォンは2020年第4四半期(10月~12月)には3%しかシェアがありません。
今後数年は、フィーチャーフォンからエントリーレベルのスマートフォンへの置き換えが進むことから、平均販売価格は上がらないと予想されています。
また、2020年にはアフリカで初めて5G通信対応のスマートフォンが発売されましたが、まだ5G商用ネットワークの展開が初期段階にあるため、今後数年間は5Gがアフリカ市場のトレンドになるとは考えられていません。
しかしながら、価格が200ドル(約21,627円)を下回れば、アフリカでも5G対応スマートフォンが普及する可能性はあります。
Source:Conterpoint via Gizmochina
Photo:Pixabay
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-361705/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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