楽天モバイルにおけるiPhoneの制限緩和まとめ~iPhone6s以降が動作保証に

楽天モバイルでiPhoneが予約できることを示す画像
 
第4のキャリアとして登場した楽天モバイルがついにiPhoneの取り扱いを開始しました。これに伴い、楽天モバイルにおけるiPhone使用時のさまざまな制限が緩和されます。楽天モバイルでiPhoneを購入して使用するのはもちろん、手持ちのiPhoneを使って楽天モバイルを使うのもより便利になりそうです。この記事ではそんな楽天モバイルにおけるiPhone使用時の改善点をまとめます。

楽天モバイルで取り扱いの始まったiPhoneシリーズ

楽天モバイルは4月30日からiPhoneシリーズを正式に販売することを発表しました。
 
販売されるのは以下の機種です。
 

  • iPhone12
  • iPhone12 mini
  • iPhone12 Pro
  • iPhone12 Pro Max
  • iPhone SE(第2世代)

 
また、これらに加えて、AirTagやAirPods Proといったアクセサリも販売開始されます。
 
iPadやApple Watchはまだ販売開始されないようですが、4キャリアすべてでiPhoneの取り扱いが始まったことは、ユーザーにとっては朗報といえるでしょう。

販売開始とともに改善される楽天モバイルでのiPhoneの制限

これまでも楽天モバイルで手持ちのiPhoneを利用することは可能でした。
 
しかしながら、制限される機能が多く、ほかの3キャリアに比べると使い勝手が悪かったといえます。
 
そんな状況が楽天モバイルでのiPhone発売によって改善されます。
 
現在わかっている、iPhoneの発売に伴って改善される点は以下の通りです。

iPhone6s以降の機種が動作保証される

これまで楽天モバイルではiPhone XS/XR以降のiPhoneのみに対して動作確認のみを行っており、動作保証されている機種はありませんでした。
 
それが、今後はiPhone6s以降の機種が動作保証の対象とされるとのことです。具体的な機種は以下のものです。
 

  • iPhone12 Pro Max
  • iPhone12 Pro
  • iPhone12 mini
  • iPhone12
  • iPhone SE (第2世代)
  • iPhone11 Pro
  • iPhone11 Pro Max
  • iPhone11
  • iPhone XR
  • iPhone XS
  • iPhone XS MAX
  • iPhone X
  • iPhone8
  • iPhone8 Plus
  • iPhone7
  • iPhone7 Plus
  • iPhone SE (第1世代)
  • iPhone6s
  • iPhone6s Plus

 
これらの機種であれば、iOS14.4以降にOSがアップデート済みかつキャリア設定ファイルと呼ばれるファイルをダウンロードすることで、楽天モバイルでの動作が保証されます。
 
なおキャリア設定ファイルはまだ提供されておらず、提供開始のタイミングは今後ホームページなどで案内されるそうです。

APNが自動設定されるように

APNとはAccess Point Nameの略で、スマートフォンがネットワークに接続するためのゲートウェイを指します。
 
楽天モバイルではiPhoneを使う際、従来はAPNを手動で設定する必要がありましたが、動作保証開始とともに自動でAPNが設定されるようになるそうです。
 
わかっている人には大したことがない手間ではありますが、より多くの人に手軽に使ってもらえるようになるといえるでしょう。

楽天回線とパートナー回線の判別が可能に

楽天には楽天回線と呼ばれる自社回線と、パートナー回線と呼ばれるauの回線の2種類が存在します。
 
パートナー回線は高速通信できる通信量に制限があるため、できるだけ楽天回線を使いたいところなのですが、これまではiPhoneがどちらの回線につながっているか直接的に判別することができませんでした。
 
それが、2021年7月からはmy楽天モバイルアプリでどちらの回線を利用しているか確認できるようになるそうです。
 
それまではこれまで通り、
 

  • サービスエリアマップを確認
  • 高速データ容量の消費を確認
  • フィールドテストモードで確認(非公式)

 
といった方法を利用するしかありません。

楽天回線とパートナー回線の自動切り替えが可能に(iPhone12シリーズ)

これまでの楽天モバイルにおけるiPhoneでは、楽天回線とパートナー回線が自動で切り替わらないという制限がありました。
 
動作保証の対象になった後は、iPhone12シリーズについては回線の自動切り替えに対応するそうです。
 
それ以外のiPhoneについては自動切り替えには対応せず、以下の方法で対応することが求められます。
 

  • iPhone XS/XRからiPhone SE(第2世代): 機内モードのON/OFF、または本体の再起動
  • iPhone6sからiPhone X: 楽天回線のみつながるエリアへ移動

110/119通話などでの高精度な位置情報測定が可能に?

これまでのiPhoneでは110/119通話などでの高精度な位置情報測位が利用できませんでした。
 
しかしながら、お客様サポートに、
 

また、パートナー回線エリアでiPhone 7以前のモデルを使用する場合、110/119通話などでの高精度な位置情報測位の正確性が低下します。

 
という文言があり、動作保証開始後はこの高精度な位置情報測定が利用できるようになるのかもしれません。

緊急地震速報やパートナー回線におけるSMSについては不明

楽天モバイルにおけるiPhoneにはほかに、緊急地震速報(ETWS)やパートナー回線においてSMSが使えないという制限がありました。
 
これらについては公式サイトには今のところ情報がなく、動作保証開始後に利用できるようになるかは不明です。

楽天モバイルでより便利にiPhoneが使えるように

この記事で紹介したように、今後は楽天モバイルにおいてiPhoneシリーズがより便利に使えるようになります。
 
機能制限の多さから手持ちのiPhoneを使った楽天モバイルの利用をためらっていた人も、これからは気軽に使えるようになるかもしれません。
 
なんといっても、月額基本料金が0円からという画期的なプランは魅力的です。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

 
 
Source:楽天モバイル(1), (2), (3), (4), (5), (6)
(ハウザー)


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