フードデリバリーのDoorDashがレストラン向け新価格設定を発表、手数料を最低15%まで引き下げ

DoorDash(ドアダッシュ)は、同社のプラットフォームを利用してデリバリーやピックアップオーダー(持ち帰り)を提供するレストラン向けに、新しい価格プランを発表した。

これまで、同社はレストラン間で統一された価格を提供していなかった。しかし、デリバリーアプリの手数料がどこまで高くなるのか(その結果、レストランが受け取る支払いがどれだけ低廉になるのか)という問題が提起される中、DoorDashは2020年秋に料金体系に関する長いブログ記事を公開した。

今日、オレゴン州とワシントン州では配達料の上限が設定されており、カリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州の州議員らも同様の上限設定を提案している。DoorDashのCOOであるChristopher Payne(クリストファー・ペイン)氏は、新しい価格設定について報道陣と話した際に、立法者達の機嫌を取るために価格設定を変更したわけではない、とその観点を否定した。

「これは法規制への対応として立案されたものではありません」とペイン氏は語った。「レストラン経営者の声に耳を傾け、彼らが何を必要としているのか学んだことにより策定されました」。

DoorDashは現在、3つのプランを提供している。DoorDash Basicは、レストランが配達時に15%の手数料のみを支払うことで「配達コストの大部分を顧客にシフト」し、より狭い配達エリアをサポートする。DoorDash Plusの場合、レストランが25%を支払うことで、DoorDashのDashPassサブスクリプションプログラムに参加し、DoorDashアプリでの視認性が向上する。DoorDash Premierになると、レストランが30%を支払う代わりに、最低の顧客手数料、最大の配達エリア、そしてDoorDashが所有するCaviar(キャビア)とデリバリー&ピックアップの間で毎月20件以上の注文を保証する。

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DoorDashは今後すべてのプランにおいて、ピックアップオーダーに関しては6%の手数料のみを徴収するとしている。

同社の発表には、新プランを採用するレストランオーナーの声が掲載されている。例えば、テキサス州プラノにある「Jai Meals」のオーナーであるSherry Copeland(シェリー・コープランド)氏はこう語っている。

Jai Mealsは地元のショッピングモールで営業しているので、過去1年間の店舗閉鎖による収入減を補うためにも、デリバリーは重要な役割を果たしています。とはいえ、以前のコミッション率は私のビジネスには適していませんでした。特にデリバリーが注文の大きな割合を占めるようになると、高いコストを吸収するのは困難でした。Basicプランでは、デリバリーの利便性を求めるお客様に、私の商品、目標、お客様のニーズに合ったコストで、デリバリーを提供することができます。

ペイン氏によると、これらのプランはDoorDashに登録しているすべてのレストランで米国時間4月27日から利用可能になるが、新価格が完全に適用されるまでには最大5日かかる場合があるという。また、DoorDashは過去数カ月にわたってこれらのプランをテストしており「当社の経済性やDasher(配達員)の収入に与える影響は、ほとんどないと考えています」と同氏は付け加えた。

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カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:DoorDashフードデリバリー

画像クレジット:DoorDash

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(文:Anthony Ha、翻訳:Aya Nakazato)


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