ドローンをロジスティックに活用しようという動きが近年活発になっていますが、そのソリューションとしてドイツのドローンメーカーWingcopterが小包を1度に3個運べるタイプを発表しました。
小型で電動、そして垂直に離発着するので滑走路不要の最新ドローンは離島や僻地へのラストマイル配達の強い味方となりそうです。
複数カ所への配達も
発表した「Wingcopter 198」は全電動の垂直離着陸機(VTOL)です。サイズは65×198×152センチ、重量はバッテリー込みで20キロ。固定された翼に8つのローターを搭載しています。
このドローンの最大のセールスポイントは胴体下に小包(20×40×19センチ)最大3個を取り付けて1回のフライトで運搬できることです。1カ所に3個を届けるのはもちろん、複数カ所への配達にも対応します。ただし小包の重量はトータルで最大5キロです。
特許取得のティルトローター
ドローンの機能面に目を向けると、同社が特許を取得しているティルトローターを採用しているのが特徴です。これにより、垂直に離陸したのちに、ローターの角度を調整して水平に飛行することができます。
そして目的地に着陸するのはもちろん、ホバリングしながら荷物だけを降下させることも可能ということです。
フル充電での航続距離は75キロ、時間にして40分の飛行が可能で、ラストマイル配達に使えそうです。開発元は離島や僻地など陸上輸送が困難な環境での配達に活用できる、としています。
遠隔から監視するオペレーターは必要ですが、ドローンは搭載するセンサーや無線を活用しながら障害物を回避するなどして自律的に飛行できるとのことです。
配送センターからドライバーがトラックで配達するのではなくドローンで届けるのが将来一般的になるのかもしれません。
(文 ・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/153901
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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