Appleで長年ワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務め、2020年にAppleフェローとなったフィリップ・シラー氏は、2011年にApp Storeの30%の手数料は取りすぎではないか、とApple役員に提言していたことがEpic Gamesが提出した証拠から明らかになりました。
2011年に手数料は今後変わるとコメント
シラー氏は今から10年前、Appleのインターネット関連ソフトウェア・サービス担当上級副社長エディ・キュー氏に対して、“70/30の分け前がずっと続くと思うか?”と、App Storeでの有料アプリのダウンロード、アプリ内課金、サブスクリプションへの30%の手数料について意見を述べていたとのことです。2011年7月のメールでシラー氏は、“手数料はあるべき”主張する一方、“永遠に変わらないとは思わない”とも記していたことが判明しています。
30%の手数料とアプリ内課金に関するルールが、人気のサードパーソンシューター「フォートナイト」を運営するEpic GamesのがAppleを訴える理由となっているため、シラー氏の過去の発言に注目が集まっています。
年間10億ドルの利益を突破したら手数料を下げるべき
シラー氏は上記のメールの中で、Appleはやがては手数料に変更を加えるべきと述べており、ひとつの目安として、App Storeの年間の利益が10億ドル(約1,093億円)を超えるようになったときというタイミングを例に挙げています。年間10億ドルの利益を保つことが可能ならば、25%か20%の手数料に引き下げても良いのではないか、と提言していたようです。
「物議を醸すことだとは思うが、ビジネスの大きさ、何を達成しようとしているのか、そしてどのように競争力を保ち続けるのか、を考慮するひとつの方法だと思う」と、シラー氏がメールの中で手数料の引き下げについてコメントしていたことが裁判で明らかになっています。
Source:Bloomberg
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-365923/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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