夏も近づいてきて服装もシンプルになるにつれ、ミニマルに過ごしたい人にとって重要なのがミニウォレット。ただ、もう少し入るとうれしいんだけどなー、というのが最近のミニウォレットの正直な感想です。
休日の買い物くらいなら十分ですが、仕事中に使うことが多いため、お札や小銭、カード、領収書も保管する場所としては容量がちょっと物足りない。これら全てがストレスなく収まって、なおかつコンパクト。そして、直接お金をしまう場所だからこそ良いモノを使いたい。そんな財布を探している人におすすめなのがグラマス「Museum-calf L Shaped Zipper mini Wallet」(1万9000円)です。
グラマスの定番型のL字ウォレットを2カ月使ってみて、あらためて実感したのは“ちょうどいい”容量と使い勝手の良さ。特に、一番気に入っているのが新素材レザーによる大人っぽい雰囲気。上質な革をMade in JAPANで仕上げるしっかりとした品質と、ファストファッションでも格上げしてくれるような上品さが高ポイント。ユーザーファーストの使い勝手はそのままに、より大人の雰囲気が備わったミニウォレットは夏のシンプルコーデも上品に仕上げてくれます。
■「本当に使えるミニマルウォレット」ならではの使い勝手の良さ
▲Navy、Dark Brown、Brownの3色展開
新素材には世界トップクラスのタンナーであるイタリア “イルチア社” のミュージアムカーフを使用。独特のマーブル模様は、繰り返し行われる職人の手作業による染色工程によるもの。同じ模様がふたつとないため、自分だけの染め方を見つける楽しもあります。
▲素材の魅力を最大限活かす「ピュアアニリン仕上げ」を採用。サイズ:W12×H9.5×D1.5cm 重さ:70g
カーフ特有の丈夫で上品な銀面は使うほどに色艶が増していくため、レザーの醍醐味である経年変化を味わえるのもポイント。自分だけのモノに育っていく楽しさがあります。
▲右下の縫代で引っかかるためカードが1枚でも落下しない
機能面で特に感動したのが、長年の使用で皮革が伸びてきてもカードの脱落を防止してくれるグラマスが独自開発したカードポケット“RIPPLE2”(リップル2)”。片側だけでも5枚のカードが収まり、反対サイドも同じ仕様になっているため合計10枚のカードを収納できます。
また、5枚から1枚にカードを減らして少し革が伸びてしまっても落下しない作りはお見事。ユーザーファーストな設計はグラマスならではのこだわりが感じられます。
▲お札と領収書を分けて保管しておきたい人におすすめの使い方
中央の小銭スペースで左右に分かれているため、お札と領収書を分けて収納することが可能。1万円札、5千円札、千円札とそれぞれ重ねて整理すれば会計もスムーズにできます。
▲このお札の入れ方なら15枚のお札を収納可能
また、お札をできるだけ折りたくない人や、領収書をとっておく必要がない人は写真のような使い方がおすすめ。閉じた状態での印象よりも大きく開くためお札の出し入れも快適です。
▲コインは最大25枚しまうことが可能
マチがついているため大きく開くコインスペースは優れた視認性と一般の財布並の収納力が特徴。ミニマルな形状でありながらも使いやすさにこだわった大容量設計は、初めてのミニウォレットとしてもぴったりです。
■シンプルなユニクロコーデにもアクセントとして◎
財布の品質を決定づけると言っても過言ではないほど大事なコバの処理は、財布を見る時に必ずチェックするディテール。財布の中で痛みやすい部位なため、丁寧な仕上がりを見た時には綺麗な状態で長く使って欲しいという職人のこだわりが感じられます。
▲“コバ”と呼ばれる革製品の端の部分。革製品のクオリティを左右する重要な細部
グラマスで採用されているのは、“ヘリ返し”という革の端を内側に巻き込んで縫製する技術。縫い合わせた端を磨いて処理する“コバ磨き”や、端の上から塗料をぬる“コバ塗り”などの処理と比べてすっきりと上品な印象に。
裏地のスエード部分が見えないように”ヘリ返し”を合わせている上に、その間に薄い芯地を挟むことで財布が形崩れしないのもポイント。上品なデザインと使い勝手の良さに加えて、日本の職人ならではのしっかりとした作りもこの財布の魅力です。
▲ファスナーの持ち手には青の差し色。グラマスらしい遊び心あるデザイン
均等な縫製も財布を見る上で大事なポイントで、革製品の上品さはこうした丁寧なディテールの積み重ねにより生み出されます。また、ストレスフリーな開閉を実現するためにZIPにはレザーの持ち手と高品質ファスナー““EXCELLA”(エクセラ)を採用。長く使いたくなる快適さがあります。
芯地が入っていても交通系ICカードは問題なく反応。片手に収まるサイズ感と手に馴染むレザーの肌触りでストレスなくタッチできます。
冬と違ってジャケットやコートを羽織らない夏のファッションは、アイテムが少ない分おじさんぽくなってしまったり、涼しさを求めるあまり短パンにTシャツなど子供っぽくなってしまったりと、実は大人のスタイリングが難しい季節です。
この時に着用したのは、ユニクロ+J「シルクコットンクルーネックセーター」とユニクロ×セオリー「感動イージーパンツ 」。上品な印象にするためにトップスはサマーニットやハイゲージのコットンセーターが◎。ボトムスに動きやすさを重視してテック素材を使ったイージーパンツを合わせれば、暑くても快適で上品なシンプルコーデが作れます。
リュックに比べて背中が蒸れないミニショルダーは手ぶらスタイルにおすすめで、容量の少ないバッグの時こそ財布もコンパクトなものを選ぶのがベストで、財布だけでも上品なレザー素材を選んで大人の印象を持たせるのがポイントです。
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毎日使う財布。服装によってカジュアルになりすぎたり堅苦しくなりすぎたりと、雰囲気が合わなくなってしまうのは困ります。シンプルで上質な革を使っているグラマスの財布は、スーツやジャケットなどビジネスシーンはもちろん、シンプルコーデでも大人の雰囲気に格上げしてくれる魅力があります。
上質な革をMade in JAPANで仕上げるしっかりとした品質と、ファストファッションでも格上げしてくれるような上品さを持ちながら、2万円を切るコスパはグラマスだからこそ。買い替えを考えてる人や、まだミニウォレットに挑戦できてない人にもおすすめしたい財布です。
>> GRAMAS
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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