ここ数年、夏になると街でも“テバサン”を履いている人をよく見かけるようになりました。
Teva(テバ)は世界で初めてスポーツサンダルを生み出したブランドです。シンプルな構造なのに、しっかり足にフィット。そこそこの距離を歩くのだって苦にならない。もちろん蒸れしらず。夏の通勤に履けるなら履きたいぐらい。
テバサン最大の特徴はユニバーサルストラップシステムです。少ない数のストラップで足全体から足首までをしっかり固定。シンプルな構造ながら、快適な履き心地を生み出しています。
実は以前、テバさんに気になるモデルがありました。2017年春夏モデルとして登場した「Hurricane Volt」。ユニバーサルストラップシステムでは足の甲は丸見えになりますが、そこを覆うようにアッパーが付けられたモデルでした。当時はまだ街でスポサンを履く人が多くなかったため「これなら街でも履ける!」と思ったのですが、なんやかんやで入手しそこねてしまい…。
そうなると余計に記憶に残るわけですが、今年なんと復活! しかも、WHITE MOUNTAINEERING(ホワイトマウンテニアリング)とのコラボ! デザインと機能性を追求し続けるブランドとのコラボモデル、そのベースに選ばれたのが「Hurricane Volt」だったんです。
そんな「HURRICANE VOLT - WHITE MOUNTAINEERING」(1万9800円)ですが、履いてみると意外な点もあったりとなかなかおもしろいサンダルになっていました。
■足が包まれるような履き心地
最大のポイントは、アッパーとバックル。アッパーはネオプレン(ウェットスーツに使われる素材)に近い質感で伸縮性があり、メッシュなので通気性はバッチリ。足にピタッとフィットして、しかも足へのあたりがやさしい。
実はこのアッパー、バックルを外してもガバッと開くわけではありません。アッパーとストラップはゴムでつながっていて、履く時はアッパーを持ち上げるようにして開くカことになります。靴を履く感覚に近いかも。
でもその分、吸い付くように足にフィットするので、履き心地がとにかくイイ!
甲側のストラップでも調整できるのですが、フィット感の主な調整はカカト側のストラップで行います。ここにはシンプルにWHITE MOUNTAINEERINGの文字が。ちなみにストラップの模様も、WMをあしらったものなんだとか。
ストラップはUnifi社の再生ポリエステルで作られています。耐水性、速乾性、耐久性に優れていて地球にやさしい。そのへんはさすが、自然の中で使われるアウトドアサンダルブランドならではです。
フットベットは、ミッドソールにEVAを、アウトソールにDurabrasion Rubberを使ったもの。テバの定番モデルである「HURRICANE XLT 2」と同じソールなのですが、このコラボモデルのアウトソールには白い点々があしらわれています。
なんと言ってもこのフットベットが本当に気持ちいい。これまで2足履きつぶしてきたぐらいお気に入り。硬さが絶妙なんです。ちょっとやわらかめではあるんですが、しっかり体を支えてくれて、かつリラックス感もある。歩くのも苦じゃないし、疲れにくい。アウトソールはグリップ力があり、濡れた路面でも問題なし。
トングタイプ(鼻緒のあるやつ)ではないので、靴下履いたままでもOK。もちろん裸足でだって履けますよ。
* * *
履いてみてまず感じたのが、フィット感がいいこと。最近はスニーカーでもニットアッパーのものが増えていますが、あのフィット感に近いかも。でもサイドやつま先、カカトはオープンになっているので、サンダルらしい通気性の良さや開放感はしっかりあります。
甲がピタッと覆われるだけで、通常のテバサンとはかなり異なる履き心地になるのが意外でした。これなら、足や靴下が丸見えになることに抵抗があるという人でも大丈夫なのでは。とにかく履いた時に気持ちがいい。そんな一足です。
>> Teva
<文/円道秀和(&GP) 写真/田口陽介>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/376411/
- Source:&GP
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