ツイッターがユーザーの手を借りた新ファクトチェック機能「バードウォッチ」の試験運用開始

Twitter(ツイッター)は、熱心なツイート発信者のネットワークを利用して誤解を招くツイートにメモを追加する新プロダクト「Birdwatch(バードウォッチ)」で、誤情報の問題をクラウドソーシングで解決しようとしている。米国時間6月2日、TwitterはBirdwatchに関する注記をiOS、Android、デスクトップのパイロット版参加者に公開すると発表した。

同社がこのプログラムのパイロット版を立ち上げたのは2021年1月で、そのときは誤報にコンテキストを付加する1つの方法である、と説明していた。

関連記事:Twitterがコミュニティによるノートを付加して誤情報を防ぐ「Birdwatch」の試験運用を開始

当時、プロダクト担当の副社長であるKeith Coleman(キース・コールマン)氏は、ブログで「このアプローチは、誤解を招くような情報が広まった際、迅速に対応し人々が信頼し、価値を見出すような文脈を加えることができる可能性があると考えています。最終的には世界中のTwitterユーザーのために、広く多様な投稿者の合意が得られた場合、メモを直接ツイートに表示することを目指しています」と述べている。

Birdwatchの初期のパイロット参加者に、その時が来たようだ。

お待たせしました。エキサイティングなニュースです。現在、Android、iOS、https://Twitter.comでTwitterを閲覧していると、Birdwatchのメモが付いたTweetが表示されることがあります。メモは、ツイート上のカードに表示されます。現在のところ、この機能はパイロット参加者にのみ表示されています。

 

Twitterによると、Birdwatchのメモがツイートに追加されると、ユーザーはそのフィードバックが役に立ったかどうかを評価する機会が与えられる。参考にならないと判断された場合、Birdwatchカード自体は消えてしまうが、参考になると判断されたメモは、ツイート内に直接ポップアップ表示される。

現在のソーシャルメディアの枠組みの中で、どのようなBirdwatchであれば有効か、そもそも有効なのかという疑問は山積みだった。コミュニティによるフィードバックを利用することは、Facebookのような独立したファクトチェック組織を用いる中央集権的な方法とは異なるものだ。Twitterは明らかに、取り組みをできる限り分散化して、決定権をBirdwatchのコントリビューターたちの手にゆだねたいが、個々のツイート発信者のオーディエンスが事実検証努力の有益性と可視性を決めるという現在の方法では、かなり面倒な解決方法になることもあるだろう。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNSファクトチェック

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)


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