Appleが現地時間2021年6月8日、米国特許商標庁(USPTO)においてチタン合金製筐体をもつデバイスに関する特許を取得しました。
チタン合金製筐体の、経年変化を抑制するための加工
Appleが今回取得した特許は、チタン合金表面の変色を抑える電子機器用筐体の加工技術に関するものです。
チタン合金はステンレスよりも軽い筐体を作るのに向いていますが、表面の色が、自然な銀色から黄色、茶色、さらに酸化すると紫や青へと変化していくことがあります。
Appleが今回取得した特許に記載された技術は、チタン合金表面に人工陽極酸化層の厚さと色を正確に生成させる(例えば、厚さ約0.1ナノメートル〜0.2ナノメートル)ことで、チタン合金の色合いを長く保とうとするものです。
自然発生による金属酸化物層も今回取得した特許に記載されたものと同等の厚さと外観を持っていますが、人工陽極酸化層に置き換えることで、色の変化や酸化の影響をより受けにくくなり、製品間のばらつきを抑えることに繋がると、Patently Appleは解説しています。
本特許による筐体を採用するデバイス例には、チタン合金製ケースをラインナップするApple Watch以外に、MacBookやiPhone、iPadらしきデバイスも掲載されています。
チタン合金製筐体に関する複数の特許
今回取得した特許と同じものが、2017年4月に申請されたと報告されていました。
Appleはこれまでにも複数の、チタン合金を筐体に用いることに関連した特許を取得しています。
Source:USPTO via Patentrly Apple
Photo:Appledsign/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-373799/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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