【特集】全部Amazonで買えるモノ
ミラーレス一眼やアクションカムに人気が集まるカメラ市場。ネット通販でもその傾向は顕著だが、どういった点に注目して商品を選ぶべきか。安心して買えるのは、やはり信頼の置けるメーカーの製品だ。
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■狙い目は2〜3年前のモデル
ネット通販でカメラ分野をのぞくと、ハイエンドの一眼レフから格安のアクションカムまで実に多彩な商品が並んでいるが、売れ筋はエントリーからミドルクラスが中心。中でも1世代以上前の、いわゆる型落ちモデルに人気が集まっているようだ。その理由はやはり「価格の手頃さにある」と写真家の大浦タケシさんは見ている。
「一眼レフ、ミラーレスとも現行エントリークラスのレンズキットか、型落ちのミドルレンジが多いようです。前者は5万円を切るようなものも多く、購買層は少しでも手軽に始めたいと考える人のようです。後者も最新モデルの時は買えなかったけど、値段が落ち着いたら手が出せるという感じでしょう」
ミドルクラス以下は2〜3年前のモデルでも最新機種とほとんど性能が変わらないことが多く、まさに狙い目と言える。
ただし、製造終了から5〜7年ほど経つと、メーカーに修理部品がない場合もある。コンデジも同様で、格安でも古すぎるモデルカメラ関連に手を出すのは注意が必要だ。
フォトグラファー 大浦タケシさん
カメラ専門誌やWeb媒体等で多くのレビュー記事などを執筆しているカメラマン。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、ドローンまで、興味の対象は幅広い
1. 小型軽量ボディで気軽に使えるエントリーミラーレス
富士フイルム
「FUJIFILM X-A5 レンズキット」(5万1000円/6月9日 &GP編集部調べ)
レンズ同梱で5万円前後で購入できる価格が魅力。約3年前のモデルですがビギナーには十分な性能を備えています(大浦さん)
有効2424万画素のAPS-Cセンサーを搭載するエントリークラスのミラーレス一眼に、15-45mm相当の軽量ズームレンズを同梱。連写速度は6コマ/秒で、4K解像度で15コマ/秒の4K連写機能も搭載する。17種類のフィルター機能も備える。
▲3型の液晶モニターはチルト対応のタッチパネル式。自撮り用に180度回転させて使うこともでき、操作も自動で切り替わる
2. 高性能センサーやフィルター機能で一歩踏み込んだ写真を楽しむ
富士フイルム
「FUJIFILM X-E4(ボディ)」(10万2910円/6月9日 &GP編集部調べ)
今年発売したモデルで、スペックや機能は十分。上位モデルと同じセンサーを搭載してるため値ごろ感もあります(大浦さん)
レンジファインダースタイルを採用し、EVFを備えるX-Eシリーズの4世代目。有効約2610万画素のX-Trans CMOS 4センサーを搭載し、高性能エンジンとの組み合わせで約0.02秒の高速AFが可能だ。約364gという小型軽量設計も特徴。4K/30pの動画も撮影できる。
▲シリーズ初となるチルト式背面液晶モニターを採用。180度上方向に反転させれば自分撮りも手軽に行える
3. 多彩な撮影機能を楽しめる小型軽量フルサイズ機
ソニー
「α7C ILCE-7C(ボディ)」(20万1500円/6月9日 &GP編集部調べ)
現行のフルサイズモデルでプロの現場でも使われていますが、ステップアップのカメラとしてもオススメです(大浦さん)
フルサイズ機の撮影性能を小型軽量ボディに凝縮したミラーレスモデル。有効約2420万画素のCMOSセンサーを採用する。光学式5軸手ブレ補正機構やAIを活用した高精度AF、最高約10コマ/秒のAF/AE追従高速連写など撮影機能も充実。
▲バッテリーと記録メディアを含む本体重量は約509g。カメラの機動力を活かす小型のレンズやフラッシュも用意する
4. 高い描写力と多彩な表現力を小型軽量ボディに凝縮
ニコン
「Z50 レンズキット」(10万6280円/6月9日 &GP編集部調べ)
マグネシウム合金ボディのDXフォーマットミラーレス。現行モデルで十分な性能を備えながら価格は手頃です(大浦さん)
上位モデルと同様の画作りを実現しつつ、片手でも操作しやすい小型軽量ボディを実現。像面位相差AFによる瞳AFや約11コマ/秒の高速連写など、本格的な撮影機能も備える。16-50mm相当の小型ズームレンズを同梱。
▲本体重量が395gと軽く、片手に収まる小型設計。ホールドしやすいグリップや右手側に集約した操作系によりスムーズに撮影できる
5. 使いやすさを追求した一眼レフの大定番モデル
キヤノン
「EOS Kiss X10i ダブルズームキット」(15万9500円/6月9日 &GP編集部調べ)
一眼レフのエントリークラスの中では独壇場と言えるシリーズで、光学ファインダーで撮りたい人にオススメです(大浦さん)
小型軽量ボディで手軽な操作性が魅力のKissシリーズ現行モデルに、18-55mm相当と55-250mm相当のレンズを同梱。顔検出後もAF追尾を続けるEOSiTRAFにも対応。クラウドサービスへの対応など、ネットワーク連携機能も充実している。
▲シリーズ初となる独立したAFONボタンとサブ電子ダイヤルを背面に搭載。本格的な撮影操作に対応している
6. 根強い人気を誇る傑作スナップシューター
リコー
「GR III」(8万9500円/6月9日 &GP編集部調べ)
ややマニアックなカメラですが、根強い人気があります。高画質なスナップ撮影を楽しみたい人は注目です(大浦さん)
手軽に高画質なスナップ撮影を楽しめる、定番コンデジの現行モデル。28mm相当の単焦点レンズとAPS-Cサイズの有効約2424万画素CMOSセンサーを搭載する。彩度や色相を細かく調整できるイメージコントロール機能も備える。
▲約103.7万ドットの3型液晶モニターを搭載。シリーズ初のタッチパネル仕様で直感的に素早く操作できる
7. 画質も機能も納得・安心の定番アクションカム最新モデル
GoPro
「HERO9 Black」(6万8800円(SDカード・ドライバッグなどのセット)/6月9日 &GP編集部調べ)
画質や信頼性、アクサセリーの豊富さなどは大手メーカーの製品ならでは。強力な手ぶれ補正機能も便利です(大浦さん)
5K/30p、4K/60pの高精細動画撮影や、2.7K/120pなどのスロー撮影に対応する高性能アクションカム。手ぶれ補正が進化し、激しい動きの中でも水平を維持する機能も搭載。2000万画素の静止画も撮影できる。
▲背面モニターに加え、新たに前面にも1.4型のカラーディスプレイを搭載。自撮りなどで映像を確認しやすくなった
■お得買いのコツ
▼一眼カメラはレンズキットがお得
▲ミラーレスも一眼レフも、エントリークラスのレンズキットはお得感の高い商品が充実。バッテリーなども一緒に買うとさらに割安になることもある
▼直営や大手ショップから買うのが安心
▲同じカメラでも多くのショップが扱っているが販売者がAmazon.co.jpや大手の量販店・専門店を選ぶのが無難。初期不良などの修理対応も考慮したい
▼メモリーカードなどは国内仕様か確認
▲メモリーカードなどの周辺機器は、同じように見える製品でも国内仕様でない場合があるので注意。並行輸入品はサポートを受けられないことも
※2021年6月6日発売「GoodsPress」7月号20-21ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋智>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/378259/
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