ヘッドレスのコンテンツ管理システム(CMS)、マーケティング用語でいう「コンテンツ・エクスペリエンス・プラットフォーム」を提供するContentstackが米国時間6月9日、シリーズBで5750万ドル(約62億9000万円)を調達したことを発表した。参加投資家の数が予定を超えたと同社がいうそのラウンドは、同社のシリーズAをリードしたInsight Partnersがリードし、新たな投資家のGeorgianと、これまでの投資家であるIlluminate VenturesとGingerBread Capitalが参加した。これで、同社の総調達額は8900万ドル(約97億4000万円)になる。
Contentstackの創業者でCEOのNeha Sampat(ネハ・サンパット)氏は、次のように述べている。「2020年はリテールや金融サービス、ゲーム、旅行などの業種の指導的な企業を支援して、彼らの顧客のための個人化された体験を作って収益を増進し、顧客の満足度を高め、ブランドロイヤルティを育てました。今回の資金調達ラウンドは、私たちの戦略が有効だったことを示しており、特に平等性と顧客への配慮およびプロダクトのイノベーションの3点が弊社の革新的な信念です。2021年は稀に見る困難な年ですが、弊社のチームは人たちの心に残るほどの結果を届け、また、デジタルファーストの世界のために最良のアジャイルなCMSプラットフォームを提供してきた成長の軌跡を継続できることは 非常にありがたいことです」。
同社によると、2019年10月の3150万ドル(約34億5000万円)のシリーズA以降、顧客ベースは150%増加した。新たな顧客の中にはBroadcom、Chico’s FAS、HP、La Perla、Leesa Sleep、McDonald’s、NBCなどがいる。
Contentstackは数カ月前に、これらの顧客のためにユーザーインタフェイスを一新し、AIと機械学習へのGeorgianの注力により、これらの新しい技術を同社も導入できると主張している。
そのGeorgianのリードインベスターEmily Walsh(エミリー・ウォルシュ)氏は次のように述べている。「Contentstackとその経営陣は非常に優れています。いくつかのグローバルブランドとの会話からは、彼らの企業にとってContentstackが極めて重要であることが伝わってきます。そのプロダクトは企業において、ビジネスと技術の両方のユーザーに愛されています。弊社のテクノロジープラットフォームにアクセスできるようになったContenstackは、同社自身の効率がアップするだけでなく、顧客とパートナーに提供するイノベーションと体験とサポートを充実できます。私たちは、Contentstackの顧客がAIを利用して新たな洞察と自動化を達成し、ビジネスのアドバンテージを得ていくことにも喜びを覚えます」。
同社は新たな資金で投資と技術を加速し、その国際的な成長とパートナーのエコシステムの拡張に当てる計画だ。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Contentstack、ヘッドレスCMS、AI、資金調達
画像クレジット:Contentstack
[原文へ]
(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/06/11/2021-06-09-contentstack-raises-57-5m-for-its-headless-content-management-system/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Frederic Lardinois,Hiroshi Iwatani
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