座ってよし!寝転んでよし!の軽量ハンモックスタンドで涼しく過ごそう

【アウトドア銘品図鑑】

熱帯夜とは無縁の夏キャンプですが、そうは言っても昼間はタープの下にいても暑い。テントの中でダラダラ昼寝なんてできないし、椅子に座っているだけで座面と背中が蒸れて滝汗必至。

コットだと涼しく眠れますが、不意に脚がフレームに触れるとちょっと不快だったりします。

そこで、蒸れず熱がこもらず涼しくすごせるハンモック! なんですが、都合よく木があるとは限らないし、かといって自立式ハンモックスタンドは重くてデカイからキャンプサイトで扱いにくいし…と諦めていたら、この春、カモックが「スウィフトレット」(3万2780円)をリリース! アルミ製で軽く、耐荷重は181kg。しかも1台でハンモックチェアとしても使えるという魅惑のアイテムとなっています。

 

■持ち運び時のあのストレスがない!

「スウィフトレット」はスマートな収納ケースが付いていて、車内への積載もクローゼットへの収納もラクラク。しかもガチャガチャしません。

収納サイズは21.5×21.5×127cmで、重量7.89kg。自立式ハンモックスタンドはおおむね10kg程度なので、ずいぶん軽く仕上げていると言えます。

組み立て式のハンモックスタンドで困るのが、持ち歩くたびに袋の中のパーツが動いて不安定なこと。ガチャガチャ音がするし、破損の心配も。

「スウィフトレット」は収納袋の中に面テープやポケットがあり、脚や幅を変えるバーをきっちり抑えておけます。破損防止とともに、スリム収納にも役立っていそう。

上から両脇のアーム×2本、ハンモック用のバー、ハンモックチェア用のショートバー、フット×4本。アームとアームをつなぐフットとバーは似たような形状ですが、フットはナイロン樹脂のカバー付きでバーはロゴ入りなので見分けやすいでしょう。

組み立てはプッシュボタンと各パーツの穴を合わせるだけ。スピーディに組み立てられます。ちなみにプッシュボタンは2個、穴も2個並んでいますが、差し込むのは1個だけです。

「スウィフトレット」のプッシュボタンの何がすごいって、内側のプッシュボタンと端側のプッシュボタンが連動しているということ!

タープポールなんかでプッシュボタンを採用しているものがありますが、はめ込むのは楽でも、抜き取る際にうまくボタンを押し込めないことがあります。「スウィフトレット」の連動式プッシュボタンはこのイライラを解消しているんです。指を挟み込む不安もありませんよ。

完成です。フットの奥行きは86cm。写真はショートバー使用で、幅104cmです。手前に置いたロングバーを使えば幅188cmになります。

 

■あらゆるサイズのハンモックを使える

自立式ハンモックスタンドは、幅や高さが固定されていて使用されるハンモックが限定されがちですが、「スウィフトレット」はいろいろなハンモックを吊るせます。

▲ハンモックをアームに付いているフックに引っ掛けて使う

カモックのハンモック「ルー シングル」(8690円/全長254cm×幅127cm)を引っ掛けてみました。

さすがに同一ブランド、相性バツグン。

「スウィフトレット」の耐荷重は181kgだから、「ルー ダブル」(1万780円/全長304.8cm×幅170cm)を引っ掛けてふたりで利用してもよさそう。

とはいえ耐荷重は静かに寝ているときを想定しているので、ブランコのようにスイングさせてはダメ。とくに小さな子がいるファミリーは、しっかり使い方を教えておかないと事故の危険があるので注意しましょう。

ショートバーからロングバーへ付け替えてみました。両脇のアームの上端がU字になっていてハンモックを上手に受け止めてくれます。1台でチェアとしてもハンモックとしても使えるのは、この機能のおかげでもあります。

ショートバーにすれば、スクリーンテント内に入れても圧迫感がありません。簡単に調整できるので、昼はハンモックチェアとしてゆらゆら過ごし、夜はロングにしてスクリーンテント内で眠るなんて使い方もOK。ポータブル扇風機の風を背中側に送ればさらに涼しく過ごせます。

「スウィフトレット」が優秀なのは、幅だけでなく高さをも変えられるということ。
フックの脇にアジャスターがあって、指で引っ張ると簡単に高さロックを解除できるんですね。

高さ調節は片側11段階で、同じハンモックでも好みによって張りの微調整ができるというわけです。

それに、よくある自立式ハンモックスタンドはサイズが固定されていて、指定のハンモック以外を吊るしにくい構造。ハンモックを買い換えると使えなくなるというのが不満でしたが、「スウィフトレット」ならアームの長さを変えることでいろいろなハンモックを吊るせるんです。これは便利。

軽く、場所を選ばない「スウィフトレット」なら、小川の浅瀬に置いて川風を受けながら過ごすのもよさそう。夏キャンプをよりリラックスして過ごしたい人はぜひチェックしてみてください。

>> KAMMOK

 

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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