実は快適で設営も簡単!? ユーザーに聞いたルーフテントのメリット&デメリット

最近ちょくちょく見かけることが多くなったルーフテント(ルーフトップテント)。大人の秘密基地といった感じで憧れるけれど、ちょっと敷居が高く現実的ではないと思っていました。

でもやっぱり気になる! ということで、最近ルーフテントを導入したというマコトさんに実際のところを聞いてみました

 

■窓から見える景色は爽快!

▲マコトさん(42歳)埼玉県在住

「子供にルーフテントから見える非日常の景色を見せてあげたかったのが大きいですね。ルーフテントの窓から見える景色は爽快で、朝起きてからそのまま30分くらい景色を眺めていることもあります。それと、愛犬を連れて気兼ねなくキャンプがしたかったんですよね」

自他共に認める愛犬家のマコトさん。現在3歳になる娘さんが生まれた頃から、家族で楽しめるキャンプにハマったそう。

「家族でもある愛犬を、キャンプに行くからってペットホテルに預けるというのは僕には考えられません。ペットOKのキャンプ場もあるけれど、そういうのも僕には何か違う。もっと自由に、気軽にキャンプがしたいと考えて、マツダ・ボンゴをベースにしたキャンピングカーを最初に買ったんです」

キャンピングカーは最後に行き着くキャンプスタイルというイメージですが、どうして手放したのでしょうか。

「DIYで内装をいじったりと、いろいろ楽しめたんですが、デメリットもありました。燃費の悪さや揺れ、街乗りに使いづらいなどは承知の上だったのですが、予想以上にスピードが遅くて(笑)。高速の登り坂とか50km/hしか出ないんですよ」

さすがにこれではしんどいとなり、現在のトヨタ・ランドクルーザープラド(初代、78プラド)に乗り換え。でも、キャンピングカーの快適さは欲しい。それに爽快な景色も得られるということで選んだのがルーフテントでした。
 

■想像以上に快適なテント内

▲78プラドの色とテントの色も絶妙にマッチ

ルーフテントを使うようになって感じたメリットのひとつが「キャンプする場所の選択肢が増えたこと」だとか。

「大きな石がゴロゴロしているようなところでも、車体さえ水平であれば快適に寝られます。車体込みのスペースはコンパクトだし、地面のコンディションを選ばないので場所取りに気をつかうことも少なくなりました。あと動物の危険がないのは安心ですね」

たしかに夜中、テントの外で聞こえるガサガサッという音は、ビクッとして目が覚めます。ルーフテントだと、そういった動物の危険はありません。

「しかも、地面から高い場所にあることと前後左右トップ全ての窓が開くことで、夏でも風が良く通り涼しいんですよ」

▲上も開くので天気のいい日は星を眺めながら寝られる!

「全面に6cm厚のマットを敷いているので、こじんまりと寝る必要がないんです。だからいつも、寝袋ではなく家の掛け布団で寝ています。帰る時も布団を敷いたままでテントを畳めるのもラクで助かります」

▲下に敷いた厚さ6cmのマットはそのまま寝ても快適

でもスペースとしては、クルマのルーフの広さ+αぐらい。いったい何人くらい寝られるのでしょうか。

「車の最大積載量によって違うみたいですが、このルーフテントはサイズ的に大人2人子ども1人になりますね」

▲マコトさんはベースキャリア4本付けている

取り付けの際は、クルマの最大積載量に加えて、ベースキャリアの耐荷重も計算する必要があるそうです。それにしても、高い場所にあり下はクルマ。なんだか揺れそうなイメージ。

「風は意外と気にならないんです。揺れについては、車体の重さも関係するんじゃないかと。あと冬は、地面から遠い分だけやはり暖かいと思います。今は外しているんですが、テントのクルマから飛び出た部分の下に付けるアネックスというパーツがあり、着脱式のカーテンでカーサイドテントのようなスペースを作れるんです。家族で寝る場合は、僕がアネックスにコットを置いて寝て、妻と子がテントで寝るなんて使い方もアリかなと」

▲飛び出した部分の下にはファスナーが付いていて、アネックスを取り付けられる

そうなると気になるのが、クルマからはみ出ている部分。ここの床の強度が気になります。

「ハシゴがかなり頑丈で、しっかり支えてくれるので、しなったりといった強度的な不安は全くないですよ」

 

■組み立て時間やデメリット

かなり快適そうなルーフテント。そうなると、気になるのが設営の手間と時間ですが、想像以上に簡単なんだとか。

「カタチを作るだけなら1分、ひさしを展開するなど細かい調整を加えても5分もあれば完成しますよ」

▲展開する際はハシゴを引き出して引っ張るだけ

▲あっという間にカタチが出来上がった!

▲あとは細かい部分を整えればOK

そして雨に濡れた場合も、帰宅後に開いておくだけでいいんだとか。普通のテントの場合、濡れた状態で持って帰ると、開いて干すのはスペースを作らなければいけないし結構面倒。この手軽さは、展開しやすいルーフテントならではです。

とはいえ、もちろんデメリットもあるとか。

「車高が高くなるので、クルマによっては立体駐車場に入れないなどはあると思います。それとテント自体が50kg以上あるので、それなりに燃費は悪くなります。でも、気にするかどうかは人それぞれですよね。それを上回るメリットもたくさんあると思いますよ」

▲帰宅後は展開して天日干し。マットも外に出して干す

撮影中もルーフテントは周りの注目を浴びていました。また、通りがかりの人から話しかけられることも多いそう。

「恥ずかしがり屋の人、注目を浴びたくない人にはルーフテントは向かないかも(笑)」

ちなみにマコトさんが購入したのはノーブランドのモノで、テントだけで約13万円だったとのこと。

「取り付けも知り合いのユニック車を借りて自分でやったので、トータルの費用は安く抑えられました。通常は取り付け費用がかかります。あと、ルーフキャリア代も考えておく必要があると思います」

*  *  *

初期費用などハードルはたしかに高いですが、それ以上に自由や楽しさを感じさせてくれました。そしてマコトさんの自然体で余裕のあるキャンプスタイルが、とても羨ましく感じたのも事実。最初は大変かもしれないですが、一度取り付けてしまえば、あとはラクラク。そしてテント内の快適性は予想以上。ルーフテント導入でキャンプの可能性が広がるのは確かなようです。

 

<取材・文・写真/田口陽介>

田口陽介/カメラマン。写真家 金子親一氏に師事後2008年独立。雑誌、広告、web媒体、写真教室講師等、撮影ジャンルは多岐にわたるが特にライティングを駆使した商品撮影を得意とする。

 
 
 

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