EC市場の拡大に加え、コロナ禍でニーズが高まっている「置き配」。置き配とは、指定した場所に非対面で荷物などを届けてもらうサービスのことを指しますが、課題のひとつとして挙げられていたのが、入居者不在のオートロックマンションでは実施できないこと。戸外に置けば、盗難リスクが高まってしまいますよね。
そんな課題の解決を目指し、株式会社ビットキー(以下、ビットキー)と佐川急便株式会社(以下、佐川急便)が実証実験を行いました。
顔をカギとして、オートロックを通過
スマートロックをはじめとした多様なビジネスを展開してきたビットキー。これまでTechableでも、「bitlock PRO」や「顔認証オプションfor iPad」などの事例を紹介してきました。
今回、同社が佐川急便と実施した実証実験は、顔をカギとして事前登録した配達員が共用部のオートロックを通過することを可能にするもの。佐川急便が実施した「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM」において、ビットキー独自の認証技術と多様な企業と連携できるコネクト技術が評価されたことで、今回の実験が実現しました。
ビットキーと佐川急便は、今回見えた課題を解決するほか、サービス化に向けて更なるニーズの深堀やユーザーの声を吸い上げるべく、2021年秋頃に次回の実証実験を予定していると言います。
サービス化に期待!
「置き配」を選ぶ人が増えると同時に、高まる再配達率。経済産業省と国土交 通省が令和2年に発表した「置き配の現状と実施に向けたポイント」でも、その削減に向けた取り組みがまとめられています。
今回の実験内容がサービス化されれば、再配達削減による配達員の業務負担軽減や、CO2排出量低下を期待することができます。同時に、消費者にとっては、荷物の受け取り方の選択肢が広がることでしょう。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/157132
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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