日光90%ブロックするコールマンのシェードで真夏のキャンプを快適に!

【アウトドア銘品図鑑】

2021年の夏は猛暑になりそう、そんな長期予報が発表されています。

真夏日、猛暑日はあたりまえ、その上をいく酷暑日という俗称すら耳にするようになり、少しでも涼を求めて高原のキャンプ場にいくわけですが、蒸し暑さに包まれた日本列島は高原であっても暑い!

年々厳しくなる夏のキャンプ対策として、日光を遮る遮光加工を施した製品が続々誕生しています。その筆頭がコールマンの「ダークルームテクノロジー」シリーズ。デビューは2018年で、3年目を迎えた今年、新たに加わったのが「パーティーシェードライト/360+」(3万4800円)です。

 

■夏キャンプは軽くて広くて設営しやすいが正義

夏のキャンプ場は、ひなたに立っているだけで汗が流れ落ちます。パッと終わらせてくつろげるテントがベスト。

「パーティーシェードライト/360+」の収納サイズは23×23×88cmで重量は13.5kg。ひとつ小さな「パーティーシェードライト/300+」と収納袋は共通です。
前モデルの「パーティーシェードDX/360+」の収納サイズは28×25×89cm、重量19kgだから25%ほど軽量化に成功しています。

従来モデル同様、Y字型のコーナーフレーム(脚)4つと、それらをつなぐアーチフレームが4本、そして屋根を構成するX型のルーフフレームからなっています。

基本構造もサイズも従来モデルと同じですが、従来モデルはフレームがスチールなのに対し、「パーティーシェードライト/360+」は脚がアルミ合金になっています。これが大幅に軽くなった理由。

フレームを差し込むだけなのでひとりでも簡単に設営できます。アーチフレームとルーフフレームで屋根を作り、その後にコーナーフレームを取り付けて立ち上げるという実に基本に忠実な手順です。

わかりづらいですがフレームを組み立て、足を伸ばした状態です。脚はストレートですが、そのほかのパーツはすべてアーチで構成されていて、ゆったり空間を生み出しています。

シェードをかぶせたら、各所に設けられた面テープでフレームに取り付けます。四隅は幅広面テープでしっかりフレームと一体化できますね。

シェードのフックを脚のプッシュボタンの下に引っ掛け、ストラップを引いてテンションをかけるだけ。

張り綱とペグで固定したら完成です。写真では石を使っていますがペグも付属されていますよ。

「地面が固くてペグが入っていかない」と慌てる一面はありましたが、それでも完成までの時間はふたりで20分ほど。

芝生や締まった土など一般的なサイトであればスムーズに進むので、ひとりでも15分程度で設営できます。

完成サイズは360×360×H265/215cmで、ドームの中央が高いのでかなりゆったりした印象。ロースタイルのキャンプだけでなく、立食メインのBBQでも圧迫感はありません。

脚は2段階に調整でき、出入りする4面の一番高いところで190/140cm。高く伸ばしてすごし、シェードをかぶせる時や就寝時などの風対策で低くするといった使い方でしょうか。

ちなみに従来モデルは高さを10cm間隔で3段階に変えられて、出入り口の一番高いところは185/175/165cm。一番上か2番めにすることばかりなので、そう考えると使いやすく進化していることがわかりますね。

 

■日光を遮るだけなのにずいぶん涼しい

日光を90%ブロックするというダークルームテクノロジーの実力を検証してみました。

4面をパネルで囲まれるテントの場合、加工なしテントに比べて最大13.5℃も低くなると言われていますが、シェードやタープの場合はそこまで差はありません。とはいえ「パーティーシェードライト/360+」の下に立つとずいぶん涼しく、外に出るのをためらうほど。

オプションのサイドウォールを取り付けると、西日や照り返しを防げるのでより快適空間を作れるでしょう。

ちなみに、サイドウォールを使う場合は、サイドウォールを取り付けてから各部をペグダウン。組立時に脚が広がったままペグダウンしていることがあり、そうなるとサイドウォールをうまく取り付けられないことがあるためです。

天井のベンチレーター。テントの場合、湿気と熱を排出するために大きく開く仕組みですが、「パーティーシェードライト/360+」は風を逃がすためのもので、普段はペタンとして風が入るとふんわり浮いて抜けていきます。

アーチで構成されていることもあり、自立式シェードの中では耐風性の高さが光りますね。

*  *  *

蒸し暑い中、サイト設営・撤収する夏キャンプは、苦行というほかありません。とくにテントやタープの設営は炎天下での作業ですから滝汗必至。

「パーティーシェードライト/360+」は大型シェードですが15分ほどで設営できるし、ほかのタープよりも涼しいので一息つけますよ。

夏キャンプを嫌いにならないためにも、手放せないギアになりそうです。

>> コールマン

 

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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