有機ELディスプレイ搭載スマホが2022年に45%に増加も、ドライバIC供給に不安

iPhone13 punch hole
 
韓国メディアThe Elecが、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載するスマートフォンが2022年に45%に増加すると見込まれているが、ディスプレイドライバICの供給がそれに追いつかない可能性があると報じました。

2022年にはiPadにも搭載されると噂のOLEDディスプレイ

市場調査会社TrendForceは、OLEDディスプレイ搭載スマートフォンが総出荷台数に占める割合が、2021年は39.8%、2022年には45%まで増加すると予測しています。
 
これは、AppleSamsungなどが搭載デバイスを拡大していることが要因になっています。
 
Appleは2022年に、iPhoneだけではなくiPadにもOLEDディスプレイを搭載すると噂されています。

パネルメーカー各社で異なるドライバICの仕様

The Elecが、増加するOLEDディスプレイの供給数に対しOLEDディスプレイドライバICの供給が追いつかない可能性を指摘しています。
 
OLEDディスプレイドライバICは40ナノメートル(nm)から28nmプロセスで作られ、サイズが大きいことから1枚のウェハーからとれる個数が限られています。
 
TrendForceによれば、ドライバICの製造は、TSMC、Samsung Electronics、UMC、GlobalFoundriesが行っていますが、十分な量のウェハーを確保しているのはTSMC、Samsung Electronics、UMCの3社のみとのことです。
 
OLEDディスプレイパネルメーカーによってドライバICの仕様が異なることも、需要を満たすことの難しさに繋がっているようです。

11インチiPad ProへのOLED搭載を期待して待つが・・・

筆者は、新型12.9インチiPad Proに搭載されたミニLEDディスプレイでの画質に感銘を受けたことから、次期11インチiPad Proにも画質の良いOLEDディスプレイが搭載されることを期待していますが、部品不足や単価上昇があれば搭載時期が延期されることもありそうです。
 
 
Source:The Elec
Photo:Apple Hub/Twitter
(FT729)


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