瀬戸内海を中心とした離島地域における水上交通の課題を解決を目指す共同研究が、株式会社エイトノット(以下、エイトノット)と広島商船高等専門学校によって開始されました。完全離島である広島県大崎上島町において、実証実験が実施されます。
離島の水上移動手段の現状
完全離島(本土と陸路が繋がっていない離島)において、船舶による水上移動手段はなくてはならないもの。しかしながら、過疎化による利用者減少や、 フェリー・高速船などの大型設備の老朽化など、その維持継続に困難を抱えている島が多いといいます。
今回の共同研究の内容は、小型船舶向け自律航行技術開発など。小型船舶向け自律航行技術を利用することで、コストや人手不足問題の解消も期待できます。
オンデマンド型水上交通の実現を目指して
エイトノットは、「ロボティクスとAIであらゆる水上モビリティの自律化する」ことをテーマにするスタートアップです。ロボティクスやAIなど先端技術を活用し「水上モビリティのロボット化」をコンセプトに、目指すは、環境に配慮したEVロボティックボートによるオンデマンド型水上交通の実現。Techableでも、過去に同社について紹介したことがあります。
本共同研究は、広島県の共創プロジェクト「ひろしまサンドボックス」のアクセラレーションプログラム「D-EGGS PROJECT」に採択。成果の一部は、今秋に予定されているD-EGGS PROJECTデモデイにて発表される予定です。
エイトノットは、今回の共同研究を通してニーズの深堀りや環境調査を行い、2023年には水上移動・輸送が生活インフラとなっている離島地域での一部サービス開始を目指すとしています。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/157228
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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