iPad ProとiPad Airが今後2年かけてOLEDに切り替え〜海外報道

iPad Pro OLED
 
韓国メディアThe Elecが、2022年にまずはiPad Air(仮称:第5世代)に、翌年には11インチiPad Proと12.9インチiPad Proにも有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデルが用意されると報じました。

2022年にiPad Airに、翌年にはiPad ProにもOLEDディスプレイ搭載か

2022年に発売されるiPad Air(第5世代)には、Samsung Displayが独占供給する10.86インチOLEDディスプレイが搭載されるようです。
 
OLEDディスプレイ搭載iPadはiPad Air(第5世代)だけではなく、2023年には11インチiPad Pro12.9インチiPad Proにも展開されるとThe Elecは伝えています。
 
ただし、iPad Air(第5世代)と、11インチiPad Proおよび12.9インチiPad Proとでは、搭載されるOLEDディスプレイが異なるものになりそうです。

iPad AirにリジッドOLED導入

The Elecは、2022年に発売されるiPad Air(第5世代)には、リジッドOLEDと薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)が採用されると記しています。TFEは、有機材料と無機材料を交互に積層し、有機材料を水や酸素から保護し劣化を防ぐ技術です。
 
リジッドOLEDには通常、ガラス基板とガラス封止が使用されるとThe Elecは説明しています。
 
また、iPad Air(第5世代)に搭載されるOLEDディスプレイは低温多結晶シリコン(LTPS)薄膜トランジスタ(TFT)方式によるもので、iPhone12シリーズが搭載しているものと同じ構造になるようです。

iPad ProはフレキシブルOLED搭載

2023年に発売される11インチiPad Proと12.9インチiPad Proに搭載されるOLEDディスプレイは、フレキシブルOLEDを採用するとみられています。
 
また、LTPSから低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)に変更する可能性もあるようです。RGBの発光層は、2層構造になるかもしれないとThe Elecは記しています。
 
基板にガラスではなくポリイミドを使用するフレキシブルOLEDには、リジッドOLEDに比べて高価ながらデザインの自由度が高くベゼルを薄くできるメリットがあります。

リジッドOLEDを最初に導入、その後フレキシブルOLEDへ

The Elecは、10インチ台のOLEDディスプレイはiPhoneなどのスマホ用と比べて大きく、不良品率が高くなる懸念があることから、iPhone X以来採用してきたフレキシブルOLEDではなくまずはリジッドOLEDをiPad Air(第5世代)に搭載するようです。
 
その後、ここで得た経験や知見を踏まえて、11インチiPad Proと12.9インチiPad ProにはフレキシブルOLEDを搭載すると思われます。
 
 
Source:The Elec, EE Times
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)


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