ドコモのかけ放題を悪用して30億円を荒稼ぎした経営者が逮捕

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NHKは7月1日、NTTドコモかけ放題プランを悪用し、自社の固定電話に電話を掛けることで30億円の不正利益を得ていたとして、通信会社の経営者が逮捕されたと報じました。

かけ放題を悪用し逮捕

愛知県警等の合同捜査本部は7月1日、東京都の通信会社「BIS」の実質的経営者の渡部雅史容疑者と社長の福沢正文容疑者ら計15名を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕したと発表しました。
 
NTTドコモのかけ放題プランを悪用する目的で携帯電話を不正に契約した疑いや、かけ放題の規約違反を隠し、通話料を支払わなかった疑いがかけられています。
 
電話で通話する際には、電話をかけた人の通信会社から、電話を受けた人の通信会社に「アクセスチャージ」と呼ばれる利用料金が支払われる仕組みとなっています。
 
NHKによると、渡辺容疑者らは自身が経営する通信会社「BIS」の固定電話に対し、ドコモの携帯電話から大量に電話することで、少なくとも30億円のアクセスチャージを不正に得ていました

数百回線から電話

渡辺容疑者らはドコモの携帯電話500回線を契約していたとされており、特殊な機械を利用して数百回線の携帯電話から自社が提供する固定電話に電話していた模様です。
 
なお機械等を利用した不正な発信は、ドコモのかけ放題プランの対象外となり、通常の通話料金が発生しますが、容疑者らは不正発信の事実を隠ぺいし、通話料金の支払いを免れていました。
 
中日新聞によると、BISはニセ電話詐欺に使われる電話番号を転売していたとも言われており、愛知県警等が捜査を進めています。
 
 
Source:NHK, 中日新聞
Photo:Karolina Kabat / flickr
(seng)


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