梅雨シーズンのタープ泊!雨をしのぐタープの張り方「ステルス張り編」

<不自由を自由にする野営スタイル>

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

梅雨はまだ明けそうにありませんね。私は雨でもキャンプに行きますが、皆さんはどうですか? もちろん、雨の日のキャンプは、川の増水や土砂崩れの危険がありますので、十分注意した上で楽しみたいものです!

さて今回は、前回の「ビークフライ」に続き、雨の日でも快適に、そして雨でなくてもクローズ型として使えるタープの張り方のパート2として、「ステルス張り」をご紹介します。

今回使用するタープはAqua Quest Safari 3×3mです。4×4mでもできますし、DDタープでも同じ張り方が可能です。4×4mだと、単純に大きくなり、居住空間が広くなります。

ちなみに、雨の日でも荷物がかさばるのが嫌でなければ、大きいタープを持参するに越したことはありません。大きい分、雨を避けられる空間が大きくなりますし、それだけ過ごしやすくなりますからね。

■10分で設営が完了するステルス張り

ステルス張りにはフルクローズになる張り方もあるのですが、今回は最もポピュラーな張り方を紹介します。一番簡単で、一番居住空間が広くなる張り方です。

用意するものは、タープとペグ、ポール、ロープだけ。内容は以下になります。

・正方形のタープ(3×3mまたは4×4m)
・ペグ 7本
・ロープ3本/4m
・ポール 1本/110〜120cm(3×3mタープの時)

■ステルス張りの設営方法
それでは早速設営方法を解説していきます。キャンプに慣れている方なら5分、初心者の方でも10分あればたてられます。ポイントさえつかめば、簡単にできますよ!

1.タープを広げる

表を上にして、タープを広げます。このとき、立っている自分の前にループがくるように置いてください。写真手前側が入口、私が立っている方が、奥(足元)になります。

2.奥側左から2番目と右から2番目のループをペグダウンする

タープの奥側から設営を開始します。写真奥の左角から数えて二番目と、その反対の右角から数えて、二番目にペグダウンします。この時、タープはピンと張るようにしましょう。

3.左辺と右辺の奥から二番目のループをペグダウンする

次に、奥から二番目のループをペグダウンします。左辺にペグを打ったら、左右対称に右辺の奥から二番目にも同様にペグを打ち込みましょう。

4.奥の左右の角を生地の裏側に折り込む

2と3でペグダウンした後、左角と右角を外側(地面側)に折り込みます。折り込むだけなのですが、3のペグダウン時にしっかりとデンションをかけていないと、きれいになりませんので注意してください。

5.手前の辺のペグダウン

奥側が終わったら、入口側に取り掛かります。上の写真の右手で持っているループ(一番端の角)を左手で持っているループ(右から二番目)の部分に持ってきます。

先ほどの写真で右手に持っていたループを、左手で持っていたループに重ね合わせてペグダウン。これを手前辺の右角と、左角の両方で行います。

6.ポールを入れる

写真の私が左手で持っている部分は、タープの中央にあるループラインの手前から2番目のループです。ここの部分にポールを立てれば、ほぼ完成です。

ポールですが、今回は倒木を約110cmに切って使いました。

倒木を切ってポールとして使う場合は、先端が尖っているとタープが傷つく可能性があります。タープを保護するために、生地やタオル、グローブ、その他なにかしらの生地を噛ませましょう!

生地が準備できたら、手前から2番目のループの下にポールを立てます。

7.手前から奥にロープを伸ばしてペグダウン

手前辺の右角から2番目のループから、ロープを引っ張り、右辺奥から2番目の、先程3.でペグダウンしたペグにロープを固定。 同様に、手前辺の左角から2番目のループから、ロープを引っ張り、左辺奥から2番目の3.でペグダウンしたペグにロープを固定します。

上の写真は手前辺、右から二番目のループですが、そこからロープで引っ張り、右辺奥から2番目の、3でペグダウンしたところに固定します。

ペグダウンしなくても、ループにぐるぐる巻くだけでもいいですし、自在結びやトラッカーズ・ヒッチでテンションをかけても大丈夫ですが、すごく強く引っ張る必要はありません。

8.手前辺中央のループを引っ張りペグダウン

最後の工程です。手前編の中央にあったループをロープで引っ張り、地面にペグダウンしたら完成です。

これもテンションをすごく強くかける必要はありませんが、トラッカーズ・ヒッチや、自在結びなどで固定すればいいでしょう。

■ステルス張りの広さはどれくらい?

今回は、3×3mのタープのスペースで解説します。

身長173mの私が寝転んで、頭の上に荷物(バックパック1個)置けるくらいのスペースがあり、さらに隣にも、もう一人寝れるくらいのスペースがあります。

スペースとしてはすごく快適に寝れますが、この張り方では雨の日は焚き火が難しく、外にタープをもう1枚張らないと、焚き火での調理はできません。

換気に気をつければ、バーナーで調理するには十分なスペースはあります。高さも110〜120cmくらいあるので、身長173cmの私が中で座っても、高くなっている部分では頭が当たることもなく、ノンストレスでした。

さて、いかがでしたでしょうか? 飛行機のステルス機に似ている形からつけられた名前だそうで、とってもかっちょいい見栄えですよね。

ちょと、中のポールが邪魔だという人は、上から吊れば、とても広い空間が作れます。雨、風に強い張り方として、有名なステルス張りですが、工程が多いので、初めは覚えるのに苦労するかも知れませんが、この記事を見ながら張っていただき、雨の日でも快適なタープ泊をしてみてください!

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

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