技術の発達により、鮮明な映像やクリアな音を気軽に楽しめるようになった私たち。今回は、触覚も含めた新たな視聴体験を提供する、株式会社電通テックの「FeeLive™(フィーライブ)プロジェクト」について紹介します。
注目の触覚技術「ハプティクス」とは?
本プロジェクトで活用されているのは、実際に物に触れているような感触を疑似的に再現するテクノロジー「ハプティクス」。体験型シアターやゲームに活用されるなど、近年注目を集めている技術です。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の南澤孝太教授をアドバイザーとし、産学連携で開発を進めるハプティクスデバイスは、ライブ配信などのコンテンツ視聴時に、視覚と聴覚に加えて、触覚の体験を提供します。視聴者は、より高い没入感を楽しむことができるでしょう。
実際、今年5月には、インストゥルメンタルバンド「toconoma」のライブ配信において実証実験を実施。被験者からは「ベースやドラムに合わせて、ライブで感じるような音が身体に響く新たな体験ができた」などの感想が得られたといいます。
非接触の時代、幅広い分野での活用に期待
人や物との接触が制限されているコロナ禍において、触覚にフォーカスした技術は、より一層開発が加速しています。Techableでも、VRなどにリアルな触覚を与えるグローブ「HaptX Gloves DK2」や、XR映画のバーチャル展示会「XR3」など、触覚で楽しむ事例を紹介してきました。
今回開発が進められているハプティクスデバイスは、既存のテレビやパソコンなどの受像機に端子を接続するだけで使用できる簡易性や、小型化、低価格での提供を特長としています。
音楽ライブやスポーツイベントなどの各種コンテンツ配信、店頭やショールーム、紙媒体といった幅広いプロモーション施策での利活用が期待されます。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/158037
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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