自動配車クラウドサービス「Loogia」を提供する株式会社オプティマインドと株式会社ローソンは、ローソンの「持続可能な店舗配送網の構築」を目的とする店舗配送ダイヤ最適化に関する実証実験に取り組んでいます。
学習し、最適なルートを提案する
「Loogia」は、最先端のアルゴリズムとビックデータ解析で、ラストワンマイル配送のルートを最適化するクラウドサービス。配送先の時間指定などラストワンマイルならではの40以上の現場制約や走行速度、駐車位置までも加味した配送ルートの提案が可能です。店舗配送などの固定ルート配送や配送先が日々変わる宅配、配車・配送業務を受託している荷主などさまざま配送業務で利用できるのもポイントでしょう。なお、ベテランドライバーのノウハウをルートに反映するなど実績データを学習し、精度を向上させることも可能です。
同サービスにより、ルート作成時間と配送時間の短縮が可能になります。また、ドライバーはタブレットやスマートフォンで配送情報やルートを確認できるため、土地勘のないドライバーでも安心。さらに、管理者用画面からは、ドライバーがどこにいるのか、どこまで作業が完了しているかをリアルタイムに確認することもできるようです。
配送車両を約1割削減
そんな「Loogia」と、ローソン店舗への配送員のスマートフォン端末から約3ヶ月間(20年11月〜21年1月)取得したGPSデータの解析結果を活用し、群馬県前橋市の物流センターから群馬・埼玉・栃木県内の約440店舗への配送ダイヤ最適化を実施しました。
その結果、従来48台の車両で行っている配送を約1割削減し、44台でできる可能性を確認。2021年10月より、「Loogia」を用いて作成した配送ダイヤで実際に配送を行うとしています。そして今後ローソンとオプティマインドは、日々の荷量変化に柔軟に対応する店舗配送ダイヤの検討など、持続可能な店舗配送網の構築に関するさらに先進的な取り組みを行っていく構えです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/159456
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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