【2021上半期PC&ガジェット大賞】
昨年から続くワークスタイルやライフスタイルの急激な変化に対応した新モデルが続々とリリースされ、まさに買い替え需要も絶好調だ。そんな活況あふれる今年上半期のPC&ガジェット周りの総決算! というワケで、ITライター・井上 晃氏と編集部で協議の上、2021年上半期に最も注目したニューモデルを総合、そして部門別にアワード形式でお送りする!
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【ノートPC部門】
■いまやメインPCのポテンシャル、プラスαがキモ
ノートPCのトレンドとして、「ベゼルレス」や、「軽量化」などの傾向がますます強まっている。今年上半期では、高耐久のイメージがあるThinkPadシリーズにも「Nano」を冠するコンパクトモデルが登場したことが象徴的だ。また、2020年に発売されたデル「XPS 13」では、下部ベゼルにあったブランドロゴもなくなり、よりミニマムな外観が追求されている。
有機ELディスプレイを備えるモデルが安価に展開されてきたことにも注目だ。ASUS「ZenBook 13」は約10万円にもかかわらず、DCI-P3を100%カバーする広色域を実現。これならクリエイティブな業務でも、負荷の軽いものであれば、対応できるだろう。
さらに、アスペクト比の変化も興味深い。従来の16:9を採用するモデルだけではなく、16 :10や3:2など、より縦に長い形状が採用されたモデルが増えた。先行して採用していたメーカーだけでなく、2020年頃からデルやレノボのような大手が追従し、「定番」の形として提供されつつある。プロセッサーの進化や、それに伴うスタミナの強化なども、多くの新製品に見られる傾向だ。
ITライター
井上 晃
最新ガジェットやITサービスについて取材するフリーライター。Webメディアや雑誌などを中心に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿している。
1. シリーズ史上最軽量な「Nano」!取り回しが良く堅牢な一台
レノボ・ジャパン
「ThinkPad X1 Nano」
(実勢価格:17万7980円前後)
ThinkPadシリーズで初めて1kgを下回ったモデル。ディスプレイは13.0インチで、CPUには第11世代のCore i7を搭載。Thunderbolt 4ポートを2基備える。5G通信もサポート
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★☆☆
パフォーマンス ★★★★☆
デザイン性 ★★★★☆
携帯性 ★★★★★
独自機能 ★★★★☆
▲ヒンジは180度開く。タッチパッドの右横には指紋センサーを搭載するほか、IRカメラでの顔認証にも対応
2. ゆとりある大画面液晶で効率的に作業可能
LGエレクトロニクス
「LG gram 17Z90P」
(実勢価格:23万5000円前後)
アスペクト比16:10の17型ディスプレイを搭載し、DCI-P3の99%の色域をカバー。プロセッサには第11世代のCore i7を採用する。MIL規格のサポートやAmazon Alexaにも対応
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★☆☆
パフォーマンス ★★★★★
デザイン性 ★★★★☆
携帯性 ★★☆☆☆
独自機能 ★★★★☆
▲インターフェースは、Thunderbolt 4×2、USB Type-A×2、HDMI出力、microSDカードスロットなど
3. 綺麗な画面と堅牢さでコスパの高さが際立つ
ASUS
「ZenBook 13 OLED UX325JA」
(実勢価格:10万円前後)
約10万円ながらも、HDR対応、DCI-P3 100%カバーの13.3型有機ELディスプレイを搭載する。プロセッサーは第10世代のCore i5。質量は約1.14kg。MIL規格準拠の耐久性も◎
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★★★
パフォーマンス ★★★★★
デザイン性 ★★★☆☆
携帯性 ★★★☆☆
独自機能 ★★★☆☆
▲ファンクションキーで、スクリーンショットツールの起動やウェブカメラのオン・オフ切り替えなども可能
4. 画面も音も全方位で使い勝手の良いモデル
Microsoft
「Surface Laptop 4」
(実勢価格:12万8480円~)
13.5型と15型の2サイズを展開。高精細のインナーカメラや高音質のスピーカー、デュアルスタジオマイク採用でオンライン会議やリモート授業にも最適
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★★☆
パフォーマンス ★★★★★
デザイン性 ★★★★☆
携帯性 ★★★☆☆
独自機能 ★★★★☆
▲アスペクト比3:2のディスプレイは、縦向きの表示領域を広く確保しやすい。タッチやペンでの操作にも対応する
▲重さは13.3型が1265g、15型が1542g。なお、アスペクト比がユニークなので、収納ケース類の寸法は要確認
5. オフにはゲーム機のモニターとしても活用できる
富士通クライアントコンピューティング
「FMV LIFEBOOK CH90/E3」
(実勢価格:18万円前後)
2020年末発売の13.3型ノートPC。有機ELディスプレイを備え、10.7億色表示に対応。HDMI入力端子もあり、モニター活用も可能だ。プロセッサーは第11世代のCore i5-1135G7
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★★☆
パフォーマンス ★★★★☆
デザイン性 ★★★☆☆
携帯性 ★★★☆☆
独自機能 ★★★★☆
▲インターフェースとしてThunderbolt 4×2、USB Type-A、HDMI入出力、3.5㎜ヘッドホン端子などを備える
6. スタイリッシュなモデルに有機ELの選択肢が追加
デル
「XPS13(9310)」
(有機ELタッチモデル実勢価格:23万9778円~)
2020年末発売の13.4型ノートPCだが、4月に有機EL搭載モデルが新たに登場。ベゼルレスな画面とミニマムなポート周りが特徴だ。プロセッサーには第11世代のCoreシリーズを搭載
【Inoue's Recommend】
価格 ★★★☆☆
パフォーマンス ★★★★★
デザイン性 ★★★★☆
携帯性 ★★★★☆
独自機能 ★★★☆☆
■CPU戦線に異常あり!「脱インテル」の流れが加速!?
AMD社「Ryzen」シリーズの登場は2017年のこと。インテル「Core」シリーズの競合として存在感を伸ばし、19年以降はBCNランキングでも国内シェアトップを獲得。昨今はモバイル向けの「Ryzen Mobile」も勢いを増しており、ノートPCでの搭載も着実に増えている。
※2021年7月6日発売「GoodsPress」8.9月合併号72~73ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/390967/
- Source:&GP
- Author:&GP
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