シニアのスマホ利用率は84.7%、非利用者の半数弱が利用を検討〜MMD研究所調査

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MMD研究所は8月10日、「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」の結果を発表しました。60歳〜79歳のスマートフォン利用率は84.7%で、前年から7.7ポイント増加しています。

60歳〜79歳のシニア10,000人から1,500人を抽出

「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」は、全国の60歳〜79歳の男女10,000人を対象とした予備調査の参加者から、「スマートフォン利用者」、「スマートフォンへの乗り換え・新規契約検討者「スマートフォンへの乗り換え・新規契約未検討者」の各500人、合計1,500人を対象とした本調査を実施しています。
 
調査は2021年7月16日〜20日の期間、インターネットで実施しています。

スマホ所有率は84.7%、前年から7.7ポイント上昇

60歳〜79歳のモバイル端末の所有率は93.8%で、そのうちスマートフォン所有率は84.7%でした
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 
スマートフォンの所有率は、2020年の77.0%から7.7ポイント上昇し、2012年の12.7%から72.0ポイント上昇しています。2017年には、スマートフォン所有率がフィーチャーフォン所有率を上回り、スマートフォンの所有率は上昇を続けています。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホへの乗り換え希望者は48.2%

フィーチャーフォンまたはガラホ利用者を対象に、スマートフォンへの乗り換えたいかを尋ねたところ、「いますぐにでも乗り換えたい」が2.5%、「乗り換えを検討している」が45.7%で、スマホへの乗り換えを検討している割合は合計48.2%とおよそ半数でした。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

自粛期間にスマホ使って増えた行動、ネットショッピングがトップ

外出自粛期間中に新しく始めたこと、頻度が増えた習慣や行動の有無について尋ねると、「ある」という回答が51.5%でした。
 
「ある」と回答した人に、スマートフォンを活用して新しく始めたこと、頻度が増えた習慣や行動の有無を尋ねた結果、「ある」が58.2%でした。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 
スマートフォンで新しく始めたこと・する頻度が増えた習慣・行動(複数回答可)は、「オンラインショッピング」が16.8%で最も多く、以下「家族・友人との音声通話」と「散歩」がともに14.9%、「ゲーム」13.8%などと続いており、2020年の調査とほぼ同様の傾向となりました。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホで利用経験あるサービスはニュースがトップ

スマートフォンで利用したことがあるサービスは、「ニュース、ニュースキュレーション」が60.0%でトップでした。以下「天気」52.3%、「チラシ、ポイント」35.5%などと続いています。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホ利用開始のきっかけ、LINEなどのツールが最多

スマートフォンをメインで利用しているシニアに、スマートフォンを利用し始めたきっかけ(複数回答可)を尋ねたところ、「LINEなどのコミュニケーションツールを使いたかったから」が25.8%でトップでした。以下、「家族に勧められたから」22.4%、「地図、ナビゲーションを利用したかったから」19.8%などが続いています。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホにしたい理由トップは「3G回線の終了」

スマートフォンへの乗り換えを検討しているフィーチャーフォンまたはガラホ所有者と、スマートフォンの新規契約を検討しているモバイル端末未所有者に、スマートフォンを利用してみたいと思ったきっかけ(複数回答可)のトップは「3G回線がもうすぐ終了するから」が27.8%でトップでした。
 
以下、「災害などの際に持っていた方がいいと思った」22.4%、「地図、ナビゲーションを利用したかった」19.8%などと続いています。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

スマホを検討しない理由トップは「PCで十分」

スマートフォンへの乗り換えや新規契約を検討していない人に、スマートフォンを検討しない理由を尋ねたところ、「パソコンで十分だから」が48.8%で最も多く、以下「通信料金が高そうだから」30.6%、「今使っている携帯電話の機能で十分だから」30.2%などと続いています。
 
MMD研究所「2021年シニアのスマートフォン・フィーチャーフォンの利用に関する調査」
 

今後も増えそうなシニア層のスマホ利用者

総務省の「情報通信白書」によると、2019年のインターネット利用率(個人)は89.9%です。年代別で今回の調査対象となったシニア層を見ると、60代が90.5%、70代が74.2%と、現在のシニア層はインターネット利用率も高い状況にあり、シニアのスマホ利用率が84.7%という今回の調査結果が特に偏ったものではないと言えそうです。
 
3Gサービスの終了などを念頭に、スマートフォンへの乗り換えを検討している方も多いことを考えると、今後もシニア層のスマートフォン利用者は増えそうです。
 
 
Source:MMD研究所, 総務省
Photo:Apple/YouTube
(hato)


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