ナッジ株式会社は、「ひとりひとりのアクションで、未来の金融体験を創る」をミッションに、日本におけるフィナンシャルインクルージョン(金融包摂)をチャレンジャーバンク事業を通じて実現することを目指す企業です。
そんな同社のサービス第1弾が、2021年夏に一般提供開始予定の次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」。クレジットカードの使いやすさを進化させると共に、ファンマーケティングと連動した新たな金融体験を提供していく構えです。
アプリと連動! 「VISAのタッチ決済」にも対応
「Nudge」の大きな特徴は、申込みや発行手続き、各種問い合わせがスマートフォンアプリで完結するということ。AIなどを活用した独自の審査機能で、学生・アルバイトや非正規雇用社員、兼業や副業、フリーランスやクラウドワーカーといった多様な働き方にも対応した柔軟なクレジットカード発行を行います。
また、クレジットカードなので事前入金は不要。都度チャージの手間や利用時の残高確認、使い残しの心配もありません。クレジットカードの不正利用や使い過ぎが心配という人は、アプリで利用状況をリアルタイムに管理できる機能を使うといいでしょう。
さらに、利用金額の支払い方法も特徴的。「Nudge」の利用額は月に1度の口座引き落としではなく、好きなタイミングでセブン銀行ATMから支払えます。最短で決済の翌日から支払いが可能で、月の途中で利用枠が足りなくなっても、返済後即時に利用枠が回復するという仕組みです。
そして、すべてのカードにIC機能を搭載し、「VISAのタッチ決済」にも対応。対応リーダーにかざすだけで、一定額以内であれば暗証番号の入力やサインをせず、すぐに決済が完了します。
クラブ機能で「好き」を応援
もうひとつ注目したいのが「クラブ機能」。「Nudge」と提携する企業や団体が開設する「クラブ」を選択することで、好きなチームやアーティスト、クリエーターへの応援が可能となります。カフェやコンビニ、スーパーなど日常的な決済方法をNudgeカードにすると、自動的に応援が実行される仕組みです。
「Nudge」の提携先は、初期費用や月次固定費の負担がなく1枚からでも提携カードの作成が可能。入会特典や累計の利用額に応じたクラブ特典を提供することで、ファンとの新たなエンゲージメントや金融体験を創出し、収益の多様化、ファンマーケティングの可能性拡大を実現することができるといいます。
今夏のリリースに向けて
同社は「Nudge」を通じて、手軽で便利なキャッシュレス社会実現を推進すると共に、スポーツ業界やアーティストに対して金融という収益多様化の選択肢を提供していきたいとのこと。また、将来的には、ブロックチェーンやNFTなどの金融派生技術の活用も見据え、ファンマーケティングの新たな可能性を模索したいとしています。
「Nudge」はこのたび、2021年夏の提供開始を前に、関係者向けのクローズドβサービスを開始。同時に、運用体制やサービス開発、人員採用などの強化を測るべく、Spiral CapitalおよびHeadline Asiaを共同リード投資家として、既存投資家であるジェネシアベンチャーズなどを引受先とする第三者割当増資を実施しました。なお、2021年2月に発表した第三者割当増資と合わせて、累計調達額は10億円を超えています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/159646
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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