焼き鳥を待つ間、ビールとプレート料理で縁日気分を味わってみた!

【宅飲み家電 #19】

新型コロナウイルス禍に端を発したステイホーム生活が約1年半にも及ぶと、スーパーマーケットで見切り品の刺身などを買って自宅で一人飲み……なんて生活も慣れたもの。とはいえ、たまにどうしても食べたくなってくるのが「焼き鳥」だ。行きつけの焼き鳥屋でねぎまやつくねチーズ、ねぎ塩レバー、鶏皮ポン酢などを頼み、ビールをぐいっと引っかけたい!と思っても、自宅からほとんど出ない生活では難しい。

そこで試してみたのが、今回紹介するヒロ・コーポレーションの「自動回転グリル&ホットプレート」だ。焼き鳥は串打ちの技術に加えて、うまく串を回しながら炭火で焼き上げる技術がなかなか素人ではうまくいかないものだ。

しかし、この製品は串を自動的に回転させる機能を搭載しており、串打ちさえそれなりにできれば、あとは待つだけで焼き上がるという。そこで使い勝手はどうなのか、ビール片手に試してみることにしよう。

■焼き鳥を待つ間、ビールとプレート料理で一杯

▲ヒロ・コーポレーションの「自動回転グリル&ホットプレート」(実勢価格:5960円)

焼き鳥の串(もちろん鶏肉以外を刺してもOK)を自動的に回転させてムラなく焼き上げてくれる機器は他にもあるが、自動回転グリル&ホットプレートの興味深い点は、製品名にもあるように「ホットプレート」が付属している点だろう。

本体上部にヒーターが搭載されており、その下に串を6本刺せるようになっている。串には歯車が付いており、所定の位置に刺してスイッチを押すと、串が回転する仕組みになっている。

▲串に歯車が付いており、赤いスイッチをオンにすると回転する仕組みになっている

オーブントースターなどの場合、中にヒーターがあっても本体上部は必要以上に熱くならないように作られているが、この自動回転グリル&ホットプレートは違う。あえて上部に熱が届くようになっており、その熱で上のホットプレートを熱することで、ホットプレートでも調理ができるというわけだ。

▲上部にホットプレートを搭載する

さて、さっそく実食といこう。焼き鳥はちょうどいい大きさに切り分けて串に刺すだけでも手間がかかるが、焼くのにもそれなりに時間をとられる。とはいえ、その間に上部のホットプレートで肉や野菜などを焼いて食べながら、焼き鳥が焼き上がるのを待てるのがうれしい。

大きめに切った野菜と、食べごたえのあるソーセージをどどんとのせてスイッチオン。また、せっせと串に鶏もも肉とネギを刺したねぎまに加えて、ささみ串を用意する。焼き鳥は「串打ち3年」などと言われるようだが、まずいい具合にカットするのが難しい。何となく形になったので自動回転グリルにセットしてみた。

ホットプレートは平板だけでなく波形プレートなどもあると楽しそうだが、みるみる焼き上がっていく。そして待っている間は、筆者の最近のお気に入りビール、ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」を味わう。炎天下が続く毎日、この一杯はたまらない。

インディア・ペールエール(IPA)というスタイルのビールで、フルーティーなホップの香りと強い苦味が特徴。アルコール度数も7%と高いので、少し塩を強めに振った焼き鳥にぴったりだ。

しばらく上のプレートでつまみを楽しんでいると、焼き鳥の方も仕上がってきた。もうちょっと焼き色が付くといいのだが、塩のみで焼いたので仕方のないところか。焼き色も楽しみたいのであれば、たれを付けて焼くのもいいのかもしれない。

▲焼き鳥も焼き上がった。時間にして約40分くらい

焼き鳥の方はシンプルな塩もいいが、「薬念醤(ヤンニンジャン)」(本場韓国では「ヤンニョムジャン」と呼ばれるらしい)を付けて食べるスタイルも、最近の好み。

▲少し大きめのささみ肉とネギで別焼きしたとき。やはり肉が大きいと、もう少し時間がかかる

埼玉県東松山市の「焼き鳥」は豚のカシラ肉を炭火で焼いて辛い味噌だれを付けて食べるらしいが、それに近いスタイルで食べてみる。筆者がよく訪れる焼き鳥屋で出されているのもこのスタイルなので、ステイホームでも同じような味を楽しめるのはうれしい。

やはり炭火で丹念に焼き上げた香ばしさはないものの、本格的な焼き鳥を自宅で手軽に味わえるだけでなく、プレート料理が同時に楽しめるというのは最高かも。特に庭などで一杯飲めるなら、縁日のように開放的な気分のもとでお酒と焼き鳥が思う存分堪能できる。

筆者のように一人飲みだとちょっと多すぎるような気がしないでもないが、自宅で家族とワイワイ楽しみながら焼くのにはぴったりなのではないだろうか。

>> 連載「宅飲み家電」

<取材・文/安蔵靖志>

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安蔵靖志|IT・家電ジャーナリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー、スマートマスター。AllAbout家電ガイド。ITや家電に関する記事執筆のほか、家電の専門家としてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。Facebookはこちら

 

 

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