人と人との距離を重視せざるを得なくなったコロナ禍。それは接客においても同様です。この1年ほどで、様々なツールや取り組みが出てきましたが、今回は石川県のドラッグストア「コメヤ薬局」で行われている、オンラインアバター接客の実証実験について紹介します。
ヒトとAIアバターが協働する接客とは
本実証実験は、株式会社UsideU(以下、UsideU)と株式会社J・Bridgeが共同で、株式会社コメヤ薬局の店舗にて実施中。TimeRep(タイムレップ)を活用して、薬剤師及び登録販売者によるオンラインアバター接客が行われます。
コメヤ薬局のスタッフが、親しみやすいキャラクター画像となって画面に登場し、相談・カウンセリングなどの接客を提供。画像はキャラクターですが、話しているのは本店スタジオに常駐している専門知識をもった薬剤師または登録販売者です。
TimeRepの活用によって期待できることとしては、接客業務の効率化のほか、対話データの可視化・分析が可能になることにより、接客品質の向上などが挙げられます。また、店舗での接客だけでない、接客販売のオムニチャネル化の実現も目指せます。
アプリインストールは不要、マルチデバイス対応、マルチOS対応(一部機種を除く)のため、スムーズに導入できるのも魅力のひとつでしょう。
接客ツールのひとつでなく、新たな可能性を生み出すものとして
コメヤ薬局は、約400年前、酒屋から始まっており、日本で一番長い歴史を持つ薬局ではないかとも言われているのだそう。長く地域に根ざした活動をしてきた薬局なのです。
そんなコメヤ薬局は、今回の実証実験を通して、既存店舗におけるオンライン接客の可能性に加え、配置薬事業においてはお客様が自宅にいながらスマホでコメヤ薬局の専門家とスマホでオンライン会話できるようにするなど、既存店舗の枠を超えたオンライン接客の活用も視野に入れて検討するとしています。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/159758
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
Amazonベストセラー
Now loading...