新しいスマホの話題はカメラばかり~今こそ他のアピールポイントを探すべきでは?

ハイエンドスマートフォンが並んだ画像
 
世の中では次々と新しいスマートフォンが発売され、その多くはいかに素晴らしいカメラを搭載しているかについて大々的にアピールされています。
 
これについてAndroid Centralのクリス・ウェデル氏は、すでにカメラの画質は一般の人には十分では?としています。その上で、スマートフォンメーカーはほかのアピールポイントを探すべきであるというのが彼の主張です。

安いスマホでも十分な画質になったカメラ機能

最近発売となったiPhone13シリーズでは、マクロ撮影機能や、シネマティックモードなど、その素晴らしいカメラ機能が発表会で存分にアピールされました。
 
また、GoogleはPixel 6シリーズにおいてAIを駆使したカメラ機能を搭載するとしており、Samsungは人の目と同等の解像度を持つカメラセンサーを開発しているとされています。
 
しかしながら、ウェデル氏は、一般の人々にとってそういった用途の限られるカメラ機能はたまにしか使わないものであり、本当に必要なのか疑問に感じているそうです。
 
その上で、最近では安い価格で売られているスマートフォンにも十分高画質なカメラが搭載されているのに、各スマートフォンメーカーはリスクを恐れてカメラばかりに注力していると批判しています。

良いカメラが搭載されていないスマホは売れない

ただし、ウェデル氏はスマートフォンに高画質なカメラが必要ないと言っているわけではありません。
 
スマートフォンのカメラは現代のスマートフォンには欠かせないものであり、すべての端末には良いカメラが搭載されるべきと考えているとのことです。
 
ウェデル氏は意欲的なスマートフォンながらカメラの画質があまり良くないことで批判を受け、売れ行きが良くなかったMicrosoftのSurface Duoを引き合いに出し、人はいざというときには良い写真を撮りたいと思うものだとしています。

カメラ以外のイノベーションを起こしてほしい

良いカメラはスマートフォンに取って必要だとした上で、スマートフォンが初代iPhoneから続く長方形の平板型から進化できないのは、カメラ以外の機能を中心的なアピールポイントにすることを恐れ、リスクを取らないことが1つの原因だとウェデル氏は考えています。
 
これについては、意欲的なスマートフォンを積極的にリリースし、赤字続きでスマートフォン事業から撤退したLGにもふれ、このような勇敢なブランドが消えてしまったのを残念に感じているとのことです。
 
ウェデル氏は、AppleやGoogleといった大企業が大きなリスクを取るのを恐れるのは仕方ないとしても、カメラだけがイノベーションを起こす場所ではないはずだとしてこの記事を締めくくっています。

 
 
Source: Android Central
(ハウザー)


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