リリースが目前に迫ったWindows 11ですが、Windows上でゲームをプレイする人は注意した方が良いかもしれません。
Windows 11においてデフォルトで有効化される可能性のあるセキュリティ機能により、ゲーム性能が最大約30%低下することが判明したそうです。
VBS機能がゲーム性能に影響
このゲーム性能の低下は、「VBS(Virtualization-Based Security)」という機能により引き起こされます。
これは、ソフトウェアとハードウェアの仮想化によりシステムのセキュリティ性を向上させるものです。
隔離されたサブシステムを作成することにより、マルウェアがコンピュータに侵入するのを防ぐことができます。
PC Gamerによると、VBSをオンにしたりオフにしたりしてさまざまなゲームをテストしたところ、「Shadow of the Tomb Raider」では28%ものフレームレート低下が観測されたそうです。
ほかには、「Horizon Zero Dawn」において25%、「Metro Exodus」では24%、「3DMark Time Spy」は10%、「Far Cry New Dawn」は5%低下しており、ゲームよって影響の大きさは異なっています。
VBSはメーカー製パソコンでは標準で有効?
このVBSはWindows 10にも搭載されていましたが、エンタープライズ向けを除けば使われていることは少ないといいます。
そして、Windows 10からWindows 11にアップグレードする際、Windows 10の時点でVBSが有効化されていなければアップグレード後もVBSは無効のままであり、ゲーム性能に影響はありません。
しかしながら、Windows 11をクリーンインストールするとVBS機能がデフォルトでオンになることが確認されたとのことです。
一方、クリーンインストールされたすべてのケースにおいて、この機能がデフォルトでオンになっているわけではないともしています。
PC Gamerは、最新のISOバージョンのOSをダウンロードしてテストマシンにインストールした後、レジストリとBIOSを調整して実際に有効にする必要があったといいます。
Windows 11を標準搭載したメーカー製パソコンでこの設定がどうなるかについては、PC Gamersは標準で有効になっているだろうとしています。
ただ、ゲーミングブランドのパソコンでどうなるかはわからないとのことです。
ゲームに最適とされているWindows 11
MicrosoftはWindows 11について、DirectX12 Ultimate、DirectStorage、Auto HDRなどのテクノロジーを搭載することでハードウェアの可能性を最大限に引き出し、これまでで最高のゲーム体験を提供するとしています。
しかしながら、VBS機能がデフォルトでオンかつそれによって性能が制限されるとなると、ゲーマーからは反発の声が上がるかもしれません。
Windows 11については、企業の多くのパソコンが最低システム要件を満たせていないという調査結果があります。
また、リリースが近いということを62%の人が知らないという調査結果もあります。
Windows 11は明日、10月5日にリリース予定です。
お手持ちのパソコンがWindows 11にアップグレード可能かどうかは、PC正常性チェックアプリで確認できます。
Source: PC Gamer via Gizchina
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-408618/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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