【iPad Hacks_08】
iPadのポテンシャルを存分に発揮するには、月額や年額で料金を支払って利用するサブクスリプションサービスを検討することも重要です。継続的にコストがかかる点には注意が必要ですが、仕事でiPadを円滑に運用したり、趣味を思う存分楽しんだりするためには、効果的な選択肢になります。
本稿では、iPadをより便利に使うために知っておきたい、おすすめのサブスクリプションサービスを5つピックアップしました。最後にはApp内課金の解約手順も紹介するので、興味があるものを気軽に試してみてください。
(1)Microsoft Office(オフィススイート)
Word、Excel、PowerPointといったマイクロソフト製オフィススイートは、ビジネスシーンでは定番の存在ですよね。これらのアプリはiPadでも利用することが可能です。
Apple Store上では「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」として単体で提供されているほか、「Microsoft Office」という3つのツールをまとめたようなアプリも提供されています。アプリ自体は無料でインストールできますが、ファイルに編集操作を行うためには、「Microsoft 365」のサブスクリプション契約が必要です。なお、10.1インチ以下のデバイス(現行のiPadシリーズならば「iPad mini」が該当)は、サブスクリプション契約なしでも簡易編集が行えるなど、例外的な扱いとなっています。
Microsoft OfficeのサブスクリプションはApp内課金として契約でき、「Microsoft 365 Personal」で月額1280円です。また、オンライン上でPC用にすでに契約している場合には、同じアカウントを用いることでiPad向けアプリも利用できます。
AppleもオフィススイートのiWorksを無料で展開しているので、例えば単純に表計算ソフトを使いたいだけなら「Numbers」を使えば済んでしまいます。一方で、ビジネスシーンにおいて、自身や取引先のPCとの互換性を優先するために、「Microsoft Officeが欠かせない」というビジネスパーソンも少なからずいることでしょう。そんな場合は検討しましょう。
(2)Adobe Creative Cloud(デザインソフト)
フォトグラファーやデザイナー、イラストレーターなど、クリエイターにはお馴染みのAdobe Creative Cloud(以下Adobe CC)のサービス群も、iPad向けのアプリを展開しています。例えば「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」といったデザインツールをiPadで利用したい場合、アプリインストール自体は無料ですが、その機能を利用するためにはAdobe CCのサブスクリプション契約が必須です。
こちらも既にPC向けにサブスクリプションを契約している場合には、同じアカウントで利用できます。iPadのみで新たに契約したい場合には、App内課金としてプランを契約しても大丈夫です。App内課金の場合、例えば、Photoshopでは月額1080円、または年額8600円で利用可能。
ただし、Adobe CCのサブスクリプションプランは使えるサービスの組み合わせによって、さまざまなバリエーションがあります。例えば、公式サイトからはiPad版 Photoshopに加え、Lightroomやデスクトップ版Photoshopなども対象になった「フォトプラン」月額1078円が提供されています。想定用途によってはこちらを選んだ方が良いでしょう。
(3)CLIP STUDIO PAINT(漫画制作)
単にiPadで絵を描きたいという場合には、イラスト用のアプリがストア上にたくさんあります。一方、iPadを使って本気で漫画を描きたいという場合には、選択肢はいくつかに限られてきます。その中でプロの漫画家もiPadで利用することの多い業界標準的なツールが「CLIP STUIDO PAINT」です。枠線引きやトーンの貼り付けといった作業をスムーズに行えることが特徴になります。
同サービスのサブスクリプションとして、App内課金は複数種類が用意されています。例えば、「CLIP STUDIO PAINT PRO」のプランならば月額480円、年額2800円で利用可能です。
(4)dマガジン(電子雑誌)
ここまで専門的なサブスクリプションサービスが多かったのですが、家でのんびり過ごす時間を豊かにしてくれるサービスも、もちろんあります。例えば、雑誌を読むのが好きという場合には、「dマガジン」などの電子雑誌読み放題サービスが便利です。月額440円で利用できるため、月に1冊雑誌を買うような人なら十分に元が取れるでしょう。
iPadの新モデルを購入したあとに、使う頻度が少なくなった旧モデルがホコリをかぶりかけているときなどには、こうしたサービスを活用して、リビングでの雑誌専用端末にしても良いかもしれません。
(5)Apple Arcade(ゲーム)
iPad miniシリーズのように、両手でホールドしやすいサイズのデバイスは、ゲーム機としても優秀です。例えば、AppleがApple Store内で提供しているゲーム遊び放題のサブスクリプションサービス「Apple Arcade」を契約すると、「Arcade」タブ内のゲームが自由に遊べるようになります。ゲーム好きな人は要チェックです。
Apple Arcadeの料金は月額600円。ゲームダウンロード後はオフラインでも遊べて、広告表示などがないことを考えれば、月に2〜3本有料アプリを購入するよりも経済的です。無料のトライアル期間も1ヶ月用意されているので、気軽に試せるのも嬉しいポイントでしょう。
■App内課金におけるサブスクリプションの解約の仕方
本稿で紹介したように、サブスクリプションサービスを契約する方法は、サービスごとにさまざまです。1ヶ月だけ試してやっぱり止めようと判断した場合には、適切なタイミングで解約することが求められます。その際には、サービスごとに解約手順を調べて実行してください。
例えば、多くのアプリで共通するApp内課金としてのサブスクリプションサービスの解約手順は次の通りです。
まず、「App Store」アプリを起動し、「Today」タブ右上にあるアカウントのアイコンをタップ。「サブスクリプション」の欄をタップし、「有効」と表示されている欄から、解約または試用期間で終了したいサービスを選択。次画面下部にある「サブスクリプションをキャンセルする」をタップしましょう。
▲アカウントのアイコンをタップ
▲「サブスクリプション」を選択
▲「有効」欄のサービス名をタップし、次画面で「サブスクリプションをキャンセルする」を選ぼう
なお、月額プランから年額プランへの変更など、契約内容の変更についても同画面で行えます。
* * *
あくまで今回紹介したサブスクリプションサービスはほんの代表例です。このほかにも、例えば「Netflix」や「Amazon Prime Video」で動画を視聴したり、「Apple Music」で音楽を聴いたり、とスマートフォンでお馴染みのサブスクリプションをiPadで活用する機会は数え切れません。
もちろん、必ずしもこうしたサービスを契約する必要はありませんが、興味があるものについては、支払い金額や購買中のサービスについてメモで残すなど堅実に管理しつつ、積極的に試してみましょう。次第にどんなサービスが自分にとって本当に必要なのかが掴めてくると思いますよ。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/405472/
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