レトロなデザインでありつつ最新技術を搭載した「レイルロードランタン」や「ビーコンライトLED」が大人気の「ベアボーンズ」、ポータブル太陽光発電で知られる「ゴールゼロ」など起業したブランドがすべて成功するという起業の天才、ロバート・ワークマンが手掛ける今もっともホットなブランドが「NoBox」です。
水に浮くボール状のLED「グローブライト」で知られていますが、2020年、かわいい「ベルテント」(4万1800円)が発売されて話題となりました。
モンゴルの移動式テント“ユルト”をイメージしたデザインで、ゆったりフロアと背の高さが特徴の大型テントです。8名就寝でありながら5万円を切るというリーズナブルな設定に驚かされます。
■8人用テントなのに10kg以下!
収納サイズはφ23×63.5cm。標準的なファミリーキャンプ用テントは重量約10kgなので、8名就寝可能で重量9.5kgというのはかなり軽いテントといえるでしょう。
なお、巾着タイプの収納袋ということでかなり身構えましたが、袋自体はゆったりめのつくりで丸めた幕を入れにくいなんてことはありませんでした。
スチールポール2本とステンレスペグ18本、ポリウレタンコーティングを施した125Dオックスフォードポリエステルの幕というシンプルな構成です。
■設営はワンポールテントとほぼ同じ
基本の設営方法はワンポールテントと同じです。
まず、幕体を広げてペグで固定したらメインポールで突き上げます。フロアは変形八角形で、最も長い一辺がフロント。後から場所を移動することは大変なので、間違えないようにする必要がありますが、ファスナー付きなのはフロントのみなので、よく観察していれば一発で設営できるでしょう。
メインポールを立てたあとは、フロントにもう1本ポールを立てます。ワンポールテントとの違いはココ。ポールを1本追加することでフロントの背が高くなり、出入りしやすくなるんですね。
▲小さいながらもオーニングがぐるりと付いていて、ベンチレーターを開けても雨が入りにくい設計
シングルウォールなので、インナーテントの取り付け不要。周囲のオーニング部分を広げて完成です。設営時間は15分弱。
地面が硬いとそれなりに時間がかかりますが、頑丈で幅広のペグが付属しているので、多少硬い地面でもグイグイ地中に入って保持できて頼りになります。
■寒い日、雨の日でのひきこもりも快適
▲白い幕なので朝日とともに目がさめます。体内時計をリセットしたい人にいいかも
使用サイズはφ411×H228.6cm。封筒型寝袋(幅80cm程度)をふたつ並べてみましたが、ずいぶんゆとりがあります。
コット(幅60〜70cm)の場合、300×300cmのファミリー用テントに4台並べるとかなり圧迫感があります。一方「ベルテント」は100cmもワイドなのでポールが真ん中にあるものの、壁面の立ち上がりも高めでコットを並べやすいと考えられます。
シングルウォールなので真冬は厳しそうですが、2〜3名利用で、小さなテーブルやこたつをいれて一部をリビングにしてもよさそう。雨が降って遊びに出られない日、テント内でまったり親子ですごすにも無理がありません。
出入り口はほぼ垂直で、ファスナーは逆T字型。出入り口の片側だけメッシュにして、風と日差しをある程度コントロールできます。
ちなみに、テント出入り口の脇にはトグルがついています。今回は試しませんでしたが同シリーズの「スモールタープ」(1万6280円)を接続するためのトグルで、シームレスに接続できます。簡単にリビングを拡張できるナイスなアイデア。
出入り口を大型メッシュにすると中が丸見えなのが気になりますが、タープを使うことである程度目隠しになります。「ベルテント」単体でも楽しくすごせますが、「スモールタープ」をセットで購入しても6万円以下だし、日本の混雑したキャンプサイトではセットで手に入れるのがベストな選択と言えるでしょう。
>> NoBox「ベルテント」
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/405961/
- Source:&GP
- Author:&GP
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