Apple製品について精度の高い予測で知られる名物アナリストのミンチー・クオ氏が、拡張現実/仮想現実(AR/VR)ヘッドセットの量産を、Appleは2022年第4四半期(10月〜12月)末まで開始しないとのレポートを公開しました。この見方が正しければ、デバイスの発売は2022年末から2023年初めの可能性が高くなります。
当初の予測から後ずれ
これまでTF Securitiesのミンチー・クオ氏は、AppleのAR/VRヘッドセットの発表時期を、2022年第2四半期(4月〜6月)と見積もっていました。しかし新たに発表したレポートでは、この見方を覆し、2022年末〜2023年初めになるとの考えを新たに示しました。
理由としてクオ氏は、Appleが「ソフトウェア、エコシステム、サービスを完全なものにしたい」と考えているからだそうです。具体的にはヘッドセットがスマートフォン以上に複雑な構成に加え、快適な装着感を課題としていることから「最高の工業デザイン・ソリューション」を追求しているとのことです。デザインはOculus Questに似たデザインになると言われていますが、布生地や軽量素材を使用すると考えられています。
またソフトウェア面でも、単なるゲームハードに留まらない多用途で用いることができるよう、他社の製品よりも基準を著しく高く設定しているとクオ氏は指摘します。
業界のゲームチェンジャーに
これだけAppleが消費者を待たせるからには、当然業界のゲームチェンジャーとなることが求められていると言えるでしょう。
クオ氏は、AppleのAR/VRヘッドセットが、マルチタッチ機能を備えたiPhoneが登場したときのように「ユーザーインターフェースの次の波」をもたらすと期待しています。同社が「多様なアプリケーションを開発し、普及させる能力が最も高い企業」だからこそ、既存の製品を一蹴するほどの破壊力を見込んでいるというわけです。
8Kのマイクロ有機EL(OLED)ディスプレイのほか、視線や頭部の検出のための多数のカメラが搭載されるこのヘッドセットについて、販売価格が1,000ドル(約11万5,000円)ほどになるとクオ氏は予測しています。
なお、同様に開発が噂されているスマートグラス(Appleグラス、Appleメガネ)はヘッドセットとは別物で、より後に登場する見込みです。
Source:MacRumors
Photo:Antonio De Rosa
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-413526/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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