基本料金を0円とし、無料通話や高速通信の容量をトッピングと呼ばれるオプションで自由に選べるpovo2.0が注目を集めていますが、注目を集めすぎてサポートを担うチャット窓口が機能不全状態に陥っていました。
しかしながら、手続きがチャットからフォームによる申請に切り替わったことで状況が改善された可能性があり、これまでやりたいと思ってできなかったeSIMから物理SIMへのSIM種変更に再挑戦してみました。
その過程や結果をレポートしたいと思います。
つながらなかったpovo2.0のチャット窓口
povo2.0では、コスト削減のためか、サポートがチャット窓口に集約されていました。
チャットで申請するもののなかにはSIM種の変更やeSIMの再発行といったものも含まれていたのですが、povo2.0の注目度があまりに高すぎたせいか、サポートを受けたくてもチャットにつながらないという状態が長く続いていました。
筆者もSIM種の変更がしたくてチャットにアクセスしようとしたのですが、800人待ちだったり、39人で3時間以上待たされたり、挙げ句の果てに強制切断されたりと、まったくつながらない状況を経験しています。
サポートがチャットからフォームに変更
この状況を改善するため、povo2.0は10月8日から有人チャット窓口をお問い合わせフォームに変更しました。
これにより、ユーザーはサポートを受けるのにPCやスマートフォンの前でチャットにつながるのを待つ必要がなくなり、サポートが受けやすくなったといえます。
お問い合わせフォームからのeSIM→物理SIMへの変更に挑戦
これなら筆者がやりたかったSIM種の変更ができるかと思い、実際に挑戦してみました。
お問い合わせフォームにお問い合わせ内容を入力
povo2.0の「チャット」にアクセスすると、以下の画像のようなお問い合わせフォームが現れます。
このお問い合わせ内容のなかに、「SIMの変更・再発行」や「加入手続きのトラブル」、さらには「povo2.0の契約を解約・キャンセルしたい」といった内容があり、自分が希望する項目を選びます。
それに加えてメールアドレスや名前、説明、電話番号、添付ファイルを入力して送信すると、問い合わせを受け付けた旨のメールが配信されます。
これまでずっとPCやスマートフォンの前で張り付いていなくてはならなかったことを考えると、サポートの申請がかなり楽になりました。
さらにフォームに従ってメールを送信することを要求される
お問い合わせフォームを送信した後、その日の夜には回答メールが届きました。しかしながら、SIM種変更手続きが即開始されるわけではなく、そこからさらにフォームに従ってメールを送るよう要求されます。
お問い合わせフォームにログインした状態でアクセスし、さらにここで要求されているほぼすべての情報を入力したにもかかわらず、またフォームに沿って記入しなくてはいけないことに疑問を覚えましたが、どうしようもないので素直にフォームに従って入力してメールを送信します。
1週間まったく音沙汰無し
しかしながら、ここからが長かったです。
メールを受け付けたことを知らせる通知もなく、1週間放置されました。
混み合っているのはわかりますが、せめて自動配信でも受け付けられたことを示すメールがくると安心でしたが、残念です。
フォローしたところ偶然かすぐに手続き開始
さすがに1週間も音沙汰がないのは不安なので、お問い合わせフォームで進捗を尋ねてみました。
すると、その日の夜にメール(下記画像)が届き、手続きが開始されたことがわかりました。
これがフォローをしたことによるものなのか、何もしなくても1週間後に手続きが開始されたのかはわかりません。
続いて、povo2.0アプリ上で配送先住所の入力を求められました。
メールでも住所を入力したのに、また住所を入れることに若干不満を覚えながらも指示に従いました。
翌日になり、お届け準備中であることを伝えるメールが届きます。
この日のうちに発送され、ようやく手続きが完了しました。
povo2.0の物理SIM設定
その翌日にはpovo2.0の物理SIMがヤマト運輸の宅急便コンパクトで届きました。
なかにはマルチサイズのSIMと説明書、それにSIMイジェクトピンが含まれています。
手続きはかんたんで、SIMを挿入し、アプリ上で「SIM有効化」をタップし、SIMカード裏面に記載のバーコードを読み取るだけです。
しかしながら、筆者の場合なぜかバーコードを読み取るためのカメラがアプリから起動せず、コードを手動で入力する必要がありました。
入力するとSIM有効化処理がはじまり、完了するとその旨を知らせるメールが届きます。
筆者の場合はコードを入力してすぐこのメールを受け取りました。
iPhoneの場合、iOS15以上またはiOS14.5以上かつキャリアバージョンKDDI46.1以上であればAPNの設定は不要です。
他社のプロファイルが残っているとアンテナピクトが立たない
しかしながら、ここまで終わってもアンテナピクトが立ちません。
なぜだろうと色々調べたところ、donedoneのプロファイルが残っていることが原因でした。
他社のプロファイルがあるとアンテナピクトが立たないことがあるようです。
これでようやくpovo2.0の物理SIMでの通信が可能になり、楽天モバイルのeSIMとのデュアルSIM環境が構築できました。
povo2.0の電話番号が空白になる現象が発生
ところが、まだこれで話が終わりません。
povo2.0は音声通話対応なので、SIMには電話番号が紐付けられています。
povo2.0のSIMの電話番号を確認するため、iPhoneの設定からチェックしたところ、なぜかpovo2.0の電話番号が空白になっていました。
あれこれ試しても解決せず、また長時間待たされるサポートに連絡することを憂鬱に思いつつGoogleで検索したところ、同じ現象に当たった人のツイートが見つかりました。
TwitterユーザーのOkawa_High Performance VDI Engineer氏(@okawa_Engineer)によると、設定→メッセージ→iMesseage→送受信からpovoの回線をタップすると電話番号が表示されるというのです。
参考情報:
povo2.0 eSIMでiPhone iOS15.0 設定 電話で自分の電話番号が空白になる場合の対応。設定 メッセージ iMessageの下の送受信 povoの番号(回線)を選択します。
設定 電話で自分の番号にpovoの番号が表示されます。
しばらく原因が分からず、色々な設定を変更してやっと解決。#povo
— Okawa_High Performance VDI Engineer (@okawa_Engineer) September 29, 2021
半信半疑で試したところ、確かにこのやり方でpovo2.0の電話番号が出るようになりました。
このツイートでは「eSIMで」となっていますが、物理SIMでも同じ現象が起こり、同じ方法で解決できるようです。
povo2.0では、回線切り替えのため発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけることが求められており、これを終えてようやく完了です。
2週間かけてようやくSIM種の変更が完了
最初にチャットで手続きを開始しようとしてから、約2週間かかりましたがようやくSIM種の変更が完了しました。
これで、楽天モバイルのeSIMをメインとし、エリアの狭さをpovo2.0の物理SIMで補完するという、0円運用可能な理想のデュアル環境が構築できたことになります。
色々と急ごしらえだったことをうかがわせるところもありましたが、チャットからお問い合わせフォームへの変更により、povo2.0はサポートが受けやすくなったといえるでしょう。
もう少し手続きの簡略化などの改善がなされることに期待しつつ、今後も利用していこうと思います。
Source: povo2.0, Okawa_High Performance VDI Engineer/Twitter
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-414079/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...