初心者でも設営ラクラク!自立するパップ型テントってかなり便利!

ワイルドなシルエットで大人気のパップテントですが、本物のパップテントは重い、隙間風が入る、硬い地面でたてにくいという三重苦。現代版のパップ型テントは最新素材で重量と隙間風を解消していますが、それでも自立しないので川沿いのサイトや凍った地面では苦労します。

この三重苦をなんとかしたいとハイランダーが考案したのが、焚き火用のアイアンハンガーとパップテントを組み合わせた新構造のパップ型テント「ハンガーフレームシェルター クロシェト ポリコットン スタートパッケージ」(2万6980円)。なんと自立式です。

 

■ポリコットン幕とアルミフレームの名コンビ

▲シェルター(収納サイズ54×22×H22cm、重量5.8kg)とインナーテント(収納サイズ38×8×H8cm、重量680g)

スタートパッケージは、シェルターとインナーのセットで収納袋もふたつに分かれています。ちなみにコット寝でインナーはいらない人のためにインナーなし(2万3980円)での販売もあります。

▲左からポリコットンのシェルター、ペグ、アルミフレームとスチール製のキャノピーポール、190Tポリエステルでできたインナーテント

アルミフレームはショックコードでつながっていて、広がったり絡まったりしないようバンドで固定できるのが、さすがです。

4本脚でしっかり立つフレームだから、高さ、広さを確認したあとでもひとりで気に入った場所に移動できます。撤収時に寝袋を乾かすなんてことにも使えますね。

ポリコットンのシェルターをかぶせても倒れることはありません。当然です。地面が硬くてペグが深く刺さらないときは、突き上げ式のパップテントはかなり不安なのですがハンガーフレームならこの不安をやわらげてくれますね。

 

■ハンガーフレームだからできること

ハンガーフレームはやはり設営がかなり楽で、なのに見た目はパップ型テントと変わりありません。周囲にはスカートが装備されていて、これからの季節も安心。

インナーテントは吊り下げ式。これもハンガーフレームだからできる技です。インナーを使わないときは、ハンガーフレームにランタンやウエアを引っ掛けるなんてこともできますね。

うれしいことにインナーテントは前面だけでなくサイドからもアクセスできます。幕は少し外に張り出していて左右に開くので、ブーツを置いてもOK。

前面もサイドも、フレームが邪魔になりません。日中は前面パネルから、寒い夜はサイドを小さく開けてササッと出入りするなんて使い分けができるのが便利。

▲インナーテントは200×85×H105cmでソロならゆったり過ごせます

▲シェルターのみなら280×160×H110cm。コット2台は少々厳しいが、手持ちのシートとマットを使えば親子で眠れるサイズ

ポリコットン製なので化繊ほど軽くはありませんが、風合いがよくて遮光性・遮熱性に優れています。吸湿性にも優れていて結露を抑える効果も期待できるなどシェルターとしてはなかなか優秀。これからの季節はインナーを使えばあたたかく過ごせるし、夏は全開放でコット寝するもよし。

手軽で快適なのにワイルドな雰囲気を損なわない。「ハンガーフレームシェルター クロシェト ポリコットン スタートパッケージ」は日本のキャンパーを楽しませてくれるよう進化したパップ型テントです。

>> ナチュラム「ハイランダー」

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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