ピクシブ株式会社は、誰もが自分の3Dアバターを持ち、3Dモデルを使った創作活動やVR・AR空間でのコミュニケーションを実現することを目的とした3Dアバター事業「VRoidプロジェクト」を推進中。そのプロジェクトの一環として、2018年8月より3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」のβ版を提供してきました。
そしてこのたび、新機能を搭載した「VRoid Studio」の正式版をリリース。公式サイトとSteamにてWindows・mac版ともに無料でダウンロード可能です。
手軽にオリジナルアバターを制作。ゲームなどでの利用も
「VRoid Studio」は、人型キャラクターの3Dモデルを誰でも簡単に作れるソフトウェア。顔・身体・髪型・服装などを個別に設定できる複数のパラメータや、350種類以上の髪型・メイク・服などのプリセットアイテムで、自分好みの3Dアバターを作ることができます。なお、プリセットアイテムはアレンジして使用することも可能です。
また、ペンツールの筆圧感知に対応。ペンツールで毛束を作成し、各種パラメータによって毛先のカールなど立体的な特徴を形作ったり、髪を揺らすための「ボーン」を設定したりもできるといいます。テクスチャ編集機能も搭載し、ペンツールで3Dモデルの瞳や服にリアルタイムに直接テクスチャを描き込むことが可能。加えて、レイヤー分け機能もあり、同ソフトだけでテクスチャの制作を完結することもできます。
制作した3Dモデルデータやテクスチャ・アイテムデータは、商用・非商用を問わずさまざまな用途に利用可能。VRM形式でエクスポートできるため、VRMに対応した各種3Dアプリケーションですぐに利用できます。また、同社が提供する、3Dキャラクターの投稿・共有プラットフォーム「VRoid Hub」にアップロードすれば、連携したゲームなどで活用することも可能です。
実際に使ってみた結果、 新機能の豊富さに感動!
「VRoid Studio」の正式版には多くの新機能が搭載されています。ということで、実際に「VRoid Studio」を使ってみて気になった新機能を簡単に紹介していきましょう。
まずは、顔のデザインをより細かく調整できる「顔パラメータ」の強化。目の横幅や高さ、目頭・目尻の高さ、まぶたの状態、瞳の幅、視線の距離など「目」の調整だけでも19のパラメータが用意されています。また、従来7種類だった顔パーツのカテゴリも16種類に増えていました。
次に、メガネや動物のミミがつけられる「アクセサリー」機能。メガネなら、カラーやフレームの形状、ブリッジやつるの細さや長さ、かける位置などを、ミミならは毛色や形状などを、パラメータで調節できます。
この他、服を組み合わせて複数枚着る「重ね着」機能や、前髪・後ろ髪・つけ髪・はね毛などを個別に作成し組み合わせられるようになった髪型編集機能といったオリジナリティを表現できる機能や、一度作成した顔パーツや衣装を保存し、他のモデルに利用できる「カスタムアイテム」機能なども魅力的でした。
なお、今回の正式版リリースを記念し制作された「VRoidプロジェクト」の新作コンセプトムービー『Your Story』がYouTubeにて公開中です。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/165784
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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