燃焼系ランタンのシェードって、うっかり触れるとやけどをするほどアツアツになります。
古くからのキャンパーなら出っ張りのないガスランタンにシェラカップを載せて冷めたコーヒーを温めた経験があるはず。でも、シェードが弧を描いているものが多く、ハンドルを持っていないと滑り落ちることもあるわけです。
ペトロマックス「HK500」なんかは調理用のクッキングトップが公式オプションとして販売されていますが、ソロだと「HK500」はでかくて明るくて持て余します。デイツ「ランタンウォーマー」やカメヤマの「ちいさなまきストーブランプ」なんてものもありますが、今あるオイルランタンをなんとかできないかなぁと思っていたところ、新星の如く現れたのが「WAMP」(8800円)。
オイルランタンの上に載せる保温用五徳で、「デイツ78」、「ベイビースペシャル276」ほか高さ25cm前後のさまざまなオイルランタンに装着できるのが特徴です。
「WAMP」本体のサイズはφ8×H79mm、重量135g。なんの変哲もないジュラルミン製の筒に見えますが、特定のオイルランタンにピチッと載せられるのではなく汎用性をもたせたうえでガタつかないという芸が細かい設計。
オイルランタンのベンチレーターにかぶせるだけ。ランタンの両脇に伸びるチャンバーに深く入り込むことでガタつかないようにしています。
オイルランタンの歴史は長く、いろいろなメーカーが参入していますし、古いものだと現行モデルとデザインが異なることも。古いオイルランタンや輸入品で対応するかどうか不安な場合は相談に応じてくれます。
シェラカップならストンと底が入り、滑り落ちる心配無用。
「WAMP」を開発したDefinitelyによると、オイルランタンの排熱は200℃前半〜300℃前半で、水をいれたカップを置くと75℃前後になるとのこと。
保温にちょうどいい温度で、ホットワインや熱燗好きにはたまりません。
チーズフォンデュやチョコレートフォンデュみたいにじわじわ加熱が必要な料理にも使えますね。
別売の「WAMP専用プレート」(1680円)を装着。本体の形にあわせてスリットが入っているのでピタッと収まります。
温度が上がりすぎないので缶詰の温めにも使えます。
わざわざシングルバーナーで湯煎するなんていう手間がかからず、そばにあるオイルランタンで缶詰料理ができるのは、動きたくないものぐさソロキャンパーの心理をよくわかっています。
直径約10mmの穴がついているので、カラビナなどに引っ掛けて持ち運べます。
カラーはシルバーとブラックの2色で、10月末で終了したクラファンで人気だった色が追加されるかもとのこと。フュアハンドのカラー版を使っているユーザーは相性のいいカラーが出ることを期待したいですね。
保温するのにちょうどいい、オイルランタン用ウォーマーアダプター「WAMP」は、10月開催のギフトショーで「新製品コンテスト」準大賞を受賞したそう。期待の大きさがうかがえます。正式発売をワクワクしながら待ちましょう。
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/409728/
- Source:&GP
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