軽快に持ち運べる1〜3人用テントに、ちょっとしたリビングにもなる大型前室があればいいのに。そう思ったことはないでしょうか。
タープと併用すれば問題ないのですが、これからの季節は日が落ちてから冷えが足元を伝ってきます。かといってコンパクトな寝室に閉じこもるのも残念です。
ニーモ「ダガー リッジポーチ2P」(7万1500円)は、あらかじめ曲げ加工を施した側面側ポールと天井部分のサブポールを使うことで、小さくても広い「ダガー」シリーズのフレーム構造はそのままに、アーチフレームの大型前室を設けたスペシャルなテントです。
▲φ17×50cm、重量2.71kg
ニーモ「ダガー ストーム2P」が重量1.51kgですし、イマドキの軽量ソロテントは1.5kgを切るものは珍しくありません。それを考えるとちょっと重いかなぁと感じますが、ソロ向きのタープはポール込みで1kg前後。
大型前室付きの「ダガー リッジポーチ2P」であればこの重量は妥当と言えるでしょう。
▲DAC社のフレームとペグ、そして一番右はインナーテントとフライシート。ポールケースは「ポリ袋100k削減プロジェクト」仕様
「ダガーストーム2P」の本体は15Dナイロン/メッシュ、フロア30D PeUナイロン、フライは15D Sil/Silナイロンですが、この「ダガー リッジポーチ2P」は全体にしっかりめの素材で、本体は40Dナイロン/メッシュ、フロアは70DPeUナイロン、そしてフライ&前室は40D Sil/Silナイロンを採用しています。
前後に大型メッシュを搭載していますが、その位置に注目。ドアパネルの中央あたりでメッシュとナイロンが切り替えられています。手間がかかる作りですが、このおかげで結露を抑えつつ冷気が入りにくくなっています。
■十分な高さをもつ前室に感激
▲229×396×H107cm。テントのフロア面積は2.9平方メートルですが前室面積は3.9平方メートルと少しばかり広い!
フライシートをかぶせてみました。スペックとしての高さは107cmですが前室出入り口はぐーんと高く、166cm。よくある前室とは違い、頭がつっかえることなくスムーズに出入りできます。
座面高35cmのチェアであれば頭が当たることなくくつろげます。スリムタイプのテーブルと組み合わせればゆったりリビングとして機能しますね。
インナーテントは吊り下げ式なので、雨の日は先に片付けたりシェルター利用したりしたくなりますが、フロアを取り外すとフレームが自立しないのが残念。
ファスナーを閉じてみました。冷たい風が吹き込むことなく快適! それに明るい色なので圧迫感を感じづらいのもいいですね。
大きく開くパネルはサイドの大型ポケットに突っ込みます。いちいちトグルでまとめるよりも断然楽です。
「ダガーストーム」で好評のワンタッチでポールとテントを固定するコーナーアンカー、もちろん搭載しています。
スカート付きではありませんが、そのぶん適度な通気性を確保するので結露しづらいと考えれば過ごしやすく感じます。しかも、雨が降っても冷たい風が吹いてもゆったり空間でくつろげるのですからたまりませんね。
>> ニーモ・イクイップメント
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/409756/
- Source:&GP
- Author:&GP
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