OmniVision、「常時オン」を可能にする低消費電力イメージセンサーを発表

OmniVisonのOV32C
 
スマートフォンに搭載されるカメラのイメージセンサーは一般的に消費電力が大きく、非使用時は電源が切られているため、カメラ機能の起動に時間がかかったり、意図してカメラ機能を有効にしないと撮影できなかったりするのが難点でした。
 
OmniVisionの新しいイメージセンサーは消費電力の低さが特徴であり、常時オン状態で使用可能とされています。

消費電力の低さをアピールする「OV32C」

OmniVisionが発表したのは「OV32C」と呼ばれるイメージセンサーです。
 
消費電力の低さが特徴であり、OmniVisionは常に電源を入れた状態で使用可能であるとしています。
 
これにより、ユーザーが意図してカメラ機能をオンにしなくてもスマートフォンが常に外界を撮影することができ、スマートフォンを向けるだけで顔検出やQRコードの読み取りをおこなうなど、これまでにないユーザー体験の実現が期待されます
 
一方で、常に撮影が続けられることに関しては、プライバシーの面で議論が必要かもしれません。

1/2.8インチセンサーの性能を1/3.2インチのセンサーで実現

このOV32CはOmniVisionとしては初となるRGBC方式のイメージセンサーです。
 
これは、画素としてRGBに加えてクリアー(Clear)を搭載したものであり、感度を50%向上し、1/3.2インチのセンサーで1/2.8インチセンサーの性能を実現したとされています。
 
また、一般的にRGBCセンサーはホワイトバランスの調整能力が高く、高い色再現性も期待できるでしょう。
 
OmniVisionは、2022年1月5日から1月8日まで開催されるCES 2022においてより詳細な情報を提供するとしています。
 
2021年上半期において、OmniVisionは業界第3位のスマートフォン向けイメージセンサーのシェアを持っています

 
 
Source: OmniVison via Gizmochina
(ハウザー)


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