広告シリーズ「iPhoneで撮影」発想の原点、Apple役員が語る

Apple iPhone12で撮影
 
iPhoneのカメラ性能をアピールする広告シリーズ「iPhoneで撮影(Shot on iPhone)」誕生の経緯について、Appleのマーケティング・コミュニケーション担当副社長であるトール・ミューレン氏が、広告関連情報メディアAdweekのイベントで語りました。

発想のベースはハッシュタグ付きで投稿される写真

大きな写真に「iPhoneで撮影」のフレーズだけを添えたシンプルな野外広告シリーズは、2014年に開始されました。
 
この野外広告を開始した理由についてミューレン氏は「人々が写真にハッシュタグをつけて投稿している行動を参考にした、驚くほどシンプルなアイデアでした」と語っています。
 
また、野外という場所については同氏は、デジタルネイティブと呼ばれるZ世代(1996年〜2015年生まれの若者)が野外に「リラックスできる」というイメージを持っているという調査結果を引用し、「野外は、現在の変化が速く、刹那的で分断されたデジタルカルチャーを打ち砕いてくれます。野外は、静的で、移ろわない、唯一のものです。これは、現在のマーケティングにないものです」と語っています。

ミュージックビデオや写真コンテストへと拡大

野外広告から始まった「iPhoneで撮影」シリーズは範囲を拡大し、テレビ広告、TikTokやInstagramといったソーシャルメディアにも拡大し、全編iPhoneで撮影されたレディ・ガガやセレーナ・ゴメスといった人気アーティストのミュージックビデオも公開されています。
 
Appleは、2019年から2020年にかけて、iPhoneシリーズで撮影した写真のコンテストも開催しています。
 
AppleのYouTubeチャンネルでは、iPhoneで撮影された美しい風景や、iPhoneを使った楽しい撮影方法を紹介した動画が数多く公開されています。
 

 
 
Source:Adweek via 9to5Mac
Photo:Apple
(hato)

 
 


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