iPhone13シリーズはWi-Fi 6をサポートしていますが、次のiPhone、つまりiPhone14シリーズ(仮称)は、新しいWi-Fi 6Eに対応することが期待されています。
しかしTF Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏は投資家向けレポートの中で、iPhone14用のWi-Fi 6E主要部品が不足する可能性があると記しています。
iPhone14シリーズとヘッドマウント・ディスプレイがWi-Fi 6E対応に
Wi-Fi 6Eとは2020年1月にWi-Fi Allianceが発表した規格で、新たに6GHz帯の周波数に対応しています。クオ氏はAppleが、iPhone14シリーズと、現在開発中とされるヘッドマウント・ディスプレイをWi-Fi 6Eに対応させると以前から予想しており、Wi-Fi 6E対応にすることの利点を次のように説明しています。
(前略)(Wi-Fi 6E対応デバイスは)従来のデバイスがアクセスできない6GHz帯が使える。Wi-Fi 6E対応デバイスはWi-Fi 6以前の規格に対応するが、古いデバイスはスーパーハイウェイ(6GHz帯のこと)にアクセスできない。容量から見ると、6GHz帯というのは59もの他と重ならないチャンネルにアクセスするようなものだ。つまりスポーツアリーナやコンサートホールなど人が密集する場所でも、干渉されずに通信可能となる。
必要なLTCCの数が5倍に
Wi-Fi通信用として低音同時焼成セラミックス(LTCC)チップアンテナが採用されており、クオ氏によればWi-Fi 6Eでは必要なLTCCチップの個数はWi-Fi 6と比べて5倍程度増えるそうです。したがってiPhone14などを筆頭にWi-Fi 6E対応デバイスが増えれば、2022年にはLTCCの供給がひっ迫すると、同氏は予想しています。
Source:9to5Mac
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-420306/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania