スマホなどの普及で007のようなスパイ活動が困難に

スパイの画像
 
昔ながらのスパイというと、映画の007のように、架空の人物に一時的になりすまし、諜報活動をおこなう場所に乗り込むというものですが、このような従来型のスパイ活動は最近では通用しなくなっているそうです。
 
その原因は、スマートフォンや監視カメラ、生体認証といったデバイスの普及にあるといいます。

従来型のスパイ活動がスマホなどの普及で困難に

スパイはかつて、偽名を使って国境を越え、外国の都市を捜査官に気づかれないよう自信を持って旅することができたといいます。
 
しかしながら、最近は、
 

  • いたる所に存在する監視カメラ
  • 生体認証による国境管理
  • スマートフォンやスマートウォッチ、自動車などによる位置情報の追跡

 
などにより、諜報活動が困難になっているとのことです。
 
さらに、スパイが政府機関や民間企業に潜入する際、位置情報を漏らさないためにスマートフォンを持たないなどの対策をすると、一般人と異なる挙動であるため、そのことが逆に敵国に気づかれる原因になるといいます。
 
また、人工知能の発達により、さまざまな情報を迅速に選別できるようになったことで、スパイを発見することが容易になったと欧米の現役および元政府関係者は指摘しているそうです。

形を変えながらもスパイ活動は今後も続く

このため、今後のスパイ活動は他人になりすましておこなうのではなく、「本人」として活動することになるだろうといわれています。
 
たとえば政府とつながりのない会社員や学者などとして偽装生活を送り、生体認証も問題なくパスできる状態で諜報活動をおこないます。
 
また、アメリカ中央情報局(CIA)の高官は、「技術的な課題の多くは克服可能である」としています。
 
たとえば位置情報を偽装することは可能ですし、ほかのデジタル技術についても突破する策はあると考えているそうです。
 
また、人工知能を使い、敵国の首都にある監視カメラの情報から、CIA職員が監視カメラに映らずに移動できるルートを作成するテストをおこなったこともすでにあるといいます。
 
形を変えながらも、スパイの活動は今後も続いていきそうです。

 
 
Source: The Wall Street Journal via 9to5Mac
(ハウザー)


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